2017年7月21日金曜日

【高速データ通信、7月22日から運用開始】スマートスタジアム事業、第2弾はカシマサッカースタジアム

カシマサッカースタジアムは国内最先端のスマートスタジアムとして
来場者らに様々な情報・サービスを提供することになる
(写真提供:茨城県)
Jリーグが進めるスタジアムのスマート化プロジェクトで、第2弾事業として鹿島アントラーズの本拠地「茨城県立カシマサッカースタジアム」に高密度wi-fiが導入された。4万人収容のスタジアムに455基の公衆無線LANアクセスポイント(AP)を整備。スタジアム全観戦エリアと近隣エリアで高速データ通信が可能になる。

 スマートスタジアム化のハード整備費用はJリーグやNTT、2017年シーズンから試合を中継しているDAZN(ダ・ゾーン)が全額負担。コンテンツ開発費用や設備運営費などランニングコストはアントラーズが負担する。

 Jリーグら3社は昨年、高密度wi-fiを整備して高速データ通信を可能にする「スタートスタジアム事業」で協業契約を結んだ。2017~26年シーズンの10年間で、J1クラブのホームスタジアムを中心に設備投資を実施し、スマート化を後押しする計画を立てている。すでに初弾プロジェクトとしてベガルタ仙台の本拠地、ユアテックスタジアム仙台(仙台市泉区)で高密度wi-fiの整備が完了。ベガルタ仙台は市と連携し、クラブや試合の情報だけでなく地域情報をスタジアム来場者や観光客、市民に届ける取り組みを始めている。
カシマサッカースタジアムの所在地は茨城県鹿嶋市神向寺後山26の2。RC・SRC・S造地上6階建て延べ8万5019㎡の規模で、2層式スタンドに4万0830人を収容する。竣工は2001年5月。アントラーズは導入した高密度wi-fiを活用した多彩な映像コンテンツ、パートナー企業と連携したコンテンツなどの提供で来場者満足度の向上を目指す。デジタルマーケティングの強化による観客動員のアップやファン層の拡大も図る。カシマサッカースタジアムは7月、2020年東京五輪でサッカー競技会場として使用することを、国際オリンピック委員会(IOC)理事会が正式承認した。

 wi-fiへのアクセスにはID取得などの手続きが必要となる。7月22日に開催する試合から運用を開始する。地震などの自然災害が発生した場合、通信環境が災害モードに自動で切り替わり、登録不要でwi-fiが利用できるという。

【アーク・ノヴァがやってくる】東京ミッドタウン、9月に開業10周年イベント開催


 開業10周年を迎えた東京ミッドタウン(東京都港区)で、巨大な移動式コンサートホール「アーク・ノヴァ」を活用したイベントが開かれる。


 アーク・ノバは建築家の磯崎新氏と英国人彫刻家のアニッシュ・カプーア氏が制作した高さ18m、幅30m、奥行き36mのドームで、収容可能人数は494人。

 スイスの音楽祭「ルツェルン・フェスティバル」が東日本大震災の復興支援を目的に企画し、2013~15年に宮城県松島町、仙台市、福島市の3カ所に展示され、コンサートやワークショップなどの会場になった。

 東京ミッドタウンの開業10周年イベントは、「ルツェルン・フェスティバル アーク・ノヴァ 2017 in 東京ミッドタウン」として9月19日~10月4日に開催。ミッドタウン・ガーデンの芝生広場にアーク・ノヴァを設置し、震災被災地で行われたイベントの様子を放映したり、コンサートや映画上映会を開いたりする。

 アーク・ノヴァは塩化ビニールでコーティングしたポリエステル膜でできており、約1時間の送風でドーム状に膨らむ。

 ホール内に設置するベンチの一部は、震災の記憶を残すために、津波の塩害と地盤沈下を理由に伐採した瑞巌寺(宮城県松島町)の参道杉を材料に、市民が参加したワークショップで制作した。アーク・ノヴァはラテン語で「新しい方舟」の意味という。イベントの詳細は東京ミッドタウンのホームページで。

【施設整備検討で小委設置へ】群馬県、28年国体の準備本格始動

群馬県は、2028年に開催する第83回国民体育大会(国体)の準備を本格化する。

 本年度内に競技団体や市町村と連携し準備委員会を設置する。準備委には関連する施設整備の小委員会も設ける。県内の大型主要スポーツ施設は老朽化しているものも多く、国体開催へ向け大規模な建設投資が行われる見通しだ。

 国体開催は1983年の「あかぎ国体」以来45年ぶり。第28回全国障害者スポーツ大会も同時期に県内で開催されることになる。

 大会開催の5年前(23年)には、開催県が日本体育協会と文部科学省スポーツ庁に開催申請書を提出することが求められている。申請書には、各競技の開催市町村や競技施設を明示する必要がある。各競技施設を新設するか、補修するか、既存施設をそのまま活用するかをそれまでに決定することになる。

県内の大型競技施設では、あかぎ国体時に使用された正田醤油スタジアム群馬(県営陸上競技場)、前橋総合運動公園テニス場など完成から30年以上経過した施設もある。

 敷島公園水泳場や馬事公苑、クレー射撃場など現行の競技基準を満たさない施設もあり、国体開催へ向け施設整備が必要になる。首都圏では埼玉国体(04年開催)で主要施設が更新期を迎えていたため、新武道館(上尾市)など複数の施設が建て替えられている。

 施設整備小委は準備委発足後に設置し、早ければ本年度末までに初会合を開く。今後、競技団体や市町村の希望を聞きながら、競技場所決定に向けた協議に入る。

【回転窓】経営人材をいかに確保するか

14年5月成立の「担い手3法」に代表される建設産業政策は、住宅・社会資本整備に携わる技術者や技能者の働きやすい環境を整備することに主眼が置かれてきた▼特に技能者については13年4月の大幅改定以来、公共工事設計労務単価の機動的な見直しを実施。末端まで浸透し切っていないとの指摘もあるが、技能者の処遇改善に向けて、これまでにないほどの対応が取られてきたのは確かであろう▼政府挙げての働き方改革が、建設分野では公共工事だけでなく民間工事でも実現できるのか。担い手の確保・育成には他産業並みに休暇が取れる環境を整えることが不可欠なだけに、官民が一体となった取り組みに期待したい▼ただ、産業の持続発展には労働供給側への対策だけでは不十分だ。技術者や技能者を抱えながら、事業をしっかりと継続していく経営人材をいかに育成するかも問われている。建設業法上の規制緩和も良いが、対象者がいなければ政策効果は出ない▼経営人材を育成するため、独自の奨学金制度を創設した専門工事会社もある。将来を託せる経営人材の確保-。こうしたことも後押しできる政策を願う。

【積女ASSAL】アーキ・ピーアンドシー・室井理乃さん

 ◇新しいことが学べる環境◇

 入社1年目は建具、2年目以降は外装、現在は7年目で内装の積算をしています。

 図面からいろいろなことを読み解く難しさを感じながらも、一つの部門にとどまらずに新しいことを学んで行ける今の環境が、とても良い刺激になっています。担当した物件の現場を見学させて頂く機会があります。実際に目で見て触れることにより、図面だけでは分からないことが理解できるようになり、さらに知識を深めることができています。

 積算というと知名度が低いように思いますが、当社では女性社員が年々増えています。さらに積女ASSALを通じて多くの女性が積算業務の中で活躍していることを知りました。女性が活躍できる仕事「積算」に少しでも多くの方が興味を持っていただけるとうれしいです。

 (むろい・りの、次回はアーツコンサルタントの小室直美さんを紹介します)

2017年7月20日木曜日

【ターゲットはラグジュアリーリゾート】不動産各社、需要獲得へ積極投資


 ◇伊良部島計画、前田建設で着工◇

 不動産各社がラグジュアリーリゾート市場で攻勢を強めている。森トラストは18日、沖縄県宮古島市の伊良部島でラグジュアリーホテルの本体工事に着手し、同日現地で地鎮祭を開いた。

 設計は坂倉建築研究所、施工は建築と昇降機工事を前田建設、空調と衛生設備工事を竹村コーポレーション、電気設備工事をきんでんが担当。18年の完成を目指す。

 計画名称は「(仮称)沖縄伊良部島計画」。計画地は宮古島市伊良部伊良部長底原818の5ほか(敷地面積9027平方メートル)。伊良部島南部の観光地「渡口の浜」に近接する。森トラストは地元企業の宮古島LaLaリゾートから土地を取得した。

 ホテルの規模はRC造地下1階地上4階建て延べ約5500平方メートルで、客室は約60室。全室オーシャンビューで、一部客室にはプライベートプールを設ける。誘致するホテルブランドは未定。

 森トラストは、沖縄県本部町の約34ヘクタールの土地でもホテル開発を計画している。同恩納村では、既存ホテルの大規模なリノベーションを行い、リゾートホテル「シェラトン沖縄サンマリーナリゾート」をオープン。未利用地で新たな開発も検討している。

 ◇20年までに6施設開業◇

ヒューリックとカトープレジャーグループ(KPG)が共同展開するスモールラグジュアリーリゾート(高級旅館事業)「ふふシリーズ」で、2020年東京五輪までに全国に6施設が新規開業する。今後も都心から2時間程度で移動できる神奈川県の三浦半島、千葉(房総エリア)、静岡県の伊豆などを対象に開発案件の具体化を進める。

 両社は共同で高級旅館の運営・コンサルタントを担うKHリゾートマネジメントを15年7月に設立し、各地域の特性を生かした施設の整備・運営を進めている。現在、3施設(熱海、箱根)を運営中。新たに6施設の開業に向けて設計、建設工事を進めている。各施設の総合監修・基本計画・デザインはTKN・ARCHITECTが担当。開発投資額は1件当たり40億円程度を見込む。

 19日に行った両社合同の事業説明会で、ヒューリックの高橋則孝常務執行役員は「市場でのブランド力を高めるためにも開発中の6物件に続き、新たに3、4件程度は開発していきたい」と表明。KPGの加藤友康社長は「ふふシリーズではハード・ソフトの細部まで作り込み、世界に発信できるトップリゾートを目指す」と語った。

 現在開発中の6施設の概要は次の通り。▽件名(所在地)=〈1〉施設規模〈2〉開業予定〈3〉設計・施工者等。

 ▽河口湖ふふ(山梨県富士河口湖町水口)=〈1〉延べ床面積4383平方メートル、32室〈2〉18年10月〈3〉設計・施工は竹中工務店

 ▽熱海ふふANEX・木の間の月(静岡県熱海市水口町15)=〈1〉6室〈2〉19年春

 ▽奈良ふふ(奈良市高畑町1184の1)=〈1〉延べ床面積4444平方メートル、30室〈2〉19年春〈3〉デザイン監修は隈研吾建築都市設計事務所、設計・施工は淺沼組

 ▽京都ふふ(京都市左京区南禅寺草川町43)=〈2〉19年春〈3〉設計は日建設計、施工は竹中工務店

 ▽日光ふふ(栃木県日光市本町1573の8)=〈1〉22室予定〈2〉19年秋〈3〉設計は久米設計、施工は東武建設

 ▽強羅ふふ(箱根エリア)=〈2〉20年春〈3〉設計・施工は大成建設。

【400組800人を無料招待】10月9日に明治神宮薪能、安藤ハザマ奉納協賛

中秋の恒例行事となった明治神宮薪能が10月9日、東京都渋谷区の明治神宮で開かれる。安藤ハザマが奉納協賛する薪能は今年で36回目。

 和泉流狂言師の野村万作氏、観世流シテ方能楽師の梅若玄祥氏らが出演を予定しており、拝殿前に設けられた舞台で名人芸を披露する。開演は午後6時。

 演目は素謡「神歌」、狂言「末廣かり」、能「養老 水波之伝」。狂言に出演する野村万作氏は六世野村万蔵の次男。重要無形文化財各個指定保持者(人間国宝)で、1990年に日本芸術院賞、95年に紫綬褒章、2012年に旭日小綬章を受けている。

 明治神宮薪能実行委員会は400組800人を無料で招待する。観覧希望者は、往復はがきの往信面に郵便番号、住所、氏名、電話番号、返信面に郵便番号、住所、氏名を明記し、「明治神宮薪能実行委員会KK係」(〒107-8658 東京都港区赤坂6の1の20、安藤ハザマCSR推進部内)へ。

 締め切りは8月31日(当日消印有効)。応募多数の場合は抽選となる。問い合わせは実行委(電話03・6234・3609)へ。

【回転窓】ダムカレーと玩具と豪雨

 取材でダムを訪れた際、近くでダムカレーを食べてきた▼こんもり盛られたご飯の堤体を崩すのは気が引けたが、勢いよくかきこんだ。帰宅後、家族に自慢すると、「ダムカレーなら最近テレビで見たよ」との返事。認知度がじわじわ高まっているようだ▼夏休み時期に入り、ダムの見学会やイベントが各地で開かれる。相模湖交流センター(相模原市)では、相模ダム建設70周年記念として、第4回ダムマニア展が開催中だ。全国のダムカレー46基の商品サンプルも展示される。「お母さんのためのダム利用法」など気になるトークショーもある▼玩具メーカーのタカラトミーは8月にダムカレーのガチャ(カプセル玩具)を発売するという。ダムで配布されるダムカードのミニチュアとのセット。ツイッターでは「すごく楽しみにしています!」といった声も寄せられている。手にした子どもたちからどんな反響が出てくるか▼今年も豪雨と渇水で列島各地のダムが活躍している。ダムカレーの玩具を手に子どもが母親とダムを見に行き、自分たちの生活がどのように支えられているかを知る。そんな入り口を大事にしたい。

2017年7月19日水曜日

【建設中のオリパラ競技会場ご案内!!】東京都、9月に施設見学ツアー開催

有明アリーナの完成イメージ
(15年10月時点、ⓒ 東京都)
建設中の新国立競技場(撮影:17年3月)
東京都は、2020年オリンピック・パラリンピックの準備状況を知ってもらうため、建設中の競技会場をめぐる見学ツアーを開催する。新国立競技場、有明アリーナ、オリンピックアクアティクスセンター、海の森水上競技場、選手村建設地の5カ所を観光バスまわった後、元全日本女子バレーボール代表の高橋みゆきさん、プロフリークライマーの尾川とも子さんと一緒に、ボルタリングとシッティングバレーボールの2種目を体験してもらう。
オリンピックアクアティクスセンターの完成イメージ
(15年10月時点、ⓒ 東京都)
海の森水上競技場の完成イメージ
(16年6月時点、ⓒ 東京都)
開催日は9月2日と9月3日で、各日①午前8時30分~午後3時②午前9時30分~午後4時の2便を運行する。定員は各回40組80人で合計160人。都内在住か在勤の小学4~6年生の児童と保護者が参加できる。昼食会場には食堂や売店がないため、お弁当や飲み物は必ず持参のこと。参加費は無料。
東京・晴海の選手村建設予定地
(ⓒ tokyo2020)
申し込みはFAX、往復はがき、インターネットで受け付ける。詳細は公式HPに掲載中。電話での問い合わせは競技会場見学ツアー事務局(03・5464・9688)へ。申込受付は8月15日まで。応募多数の場合は抽選となり、結果は応募者全員に知らせる。

【回転窓】トンネル人生でうれしかったこと

 「こんなところで仕事ができるのか」。1956年4月に黒部川第四発電所工事の大町トンネル(現関電トンネル)建設予定地を初めて調査に訪れた時、熊谷組の下請として施工に携わった笹島建設の笹島信義会長はそう思ったという▼大町トンネルの施工は難航を極めた。大量の湧水を伴う破砕帯に遭遇。これを突破するための苦闘は半年に及んだ。後に黒四プロジェクトを描いた映画『黒部の太陽』で主人公のモデルにもなった笹島氏が1日、99歳で他界した▼26歳で土建業に従事。長年、トンネル工事を通じて日本の基盤整備に貢献してきた人である。今から9年前のインタビューで、トンネル人生でうれしかった出来事に大町トンネルの貫通と破砕帯遭遇時に一人も犠牲者を出さなかったことを挙げていたのを思い出す▼10日に東京都内で行われた告別式では、熊谷組の大田弘相談役が「あなたの偉かったところは、日本のトンネル工事に大きな足跡を残したことよりも人としての生き方を示したことだった」と遺影に語り掛けた。弔辞からもその人柄がよくうかがえる▼あす20日には故郷・富山でお別れ会が開かれる。

【陸自訓練場内に射撃競技会場】仮設オーバーレイ基本設計6、パシコンに

陸上自衛隊朝霞訓練場内の射撃競技会場建設予定地
(ⓒ tokyo2020)
東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会は、6月20日に条件付き一般競争入札を開札した「仮設オーバーレイ基本設計業務委託(6)陸上自衛隊朝霞訓練場」の落札者を6250万円でパシフィックコンサルタンツに決めた。

 2020年東京五輪で射撃競技の会場となる陸上自衛隊朝霞訓練場に一時的に備え付ける仮設オーバーレイ(仮設観客席、テントなど)の基本設計を委託する。履行期限は18年3月30日

【施工は中村土建JVら】栃木県総合スポーツゾーン新武道館(宇都宮市)が起工

 栃木県は18日、宇都宮市に建設する総合スポーツゾーン新武道館の起工式を現地で開いた。20年度の供用開始を目指す。

 22年の国体で武道競技の会場となるほか、20年東京五輪のキャンプ地としての活用も目指している。

 基本・実施設計はAIS総合設計・フケタ設計・田村忠設計事務所JV、工事監理はとちぎ建設技術センターが担当。

 施工はメイン武道場を中村土建・板橋組・岩村建設JV、サブ武道場などを東武建設・日豊工業・松本建設JV、設備工事はメイン・サブとも、空調設備工事を岩原産業・北斗管工・鬼怒川空調JV、電気設備工事を協新電工・半田工電社・間島電設JV、給排水衛生設備工事を和田工業・大産企業JVがそれぞれ手掛ける。

 起工式で福田富一知事は、「多くの県内企業が参加しており、オール栃木で新武道館が完成することを期待している」とあいさつ。AIS総合設計の佐々木宏幸社長は「防災拠点機能も備えた重要な施設だ。設計できたことを幸せに思っている」と語った。

 とちぎ建設技術センターの印南洋之理事長は「自慢できるような仕事を残したい」、中村土建の渡邉幸雄社長は「地元建設会社の英知を集結し、一丸となり力を尽くす」と抱負を述べた。

 工事場所は宇都宮市西川田4。全体の規模はRC造2階建て延べ9631平方メートルで、メイン武道場(柔道・剣道兼用6面)やサブ武道場(柔道・剣道兼用4面)、近的・遠的弓道場などで構成する。遠的弓道場だけ2期工事で整備する。県産杉や大谷石、益子焼など県産材・県産品を活用し、栃木らしさも演出する。

【テーマは「豊かで住みよい国づくり」】建設広報協会、フォトコン最優秀作品決定

最優秀賞を受賞した伊丹弘吏さんの「古代、赤米 実る」
建設広報協会(伴襄会長)は、国土交通Day(7月16日)の行事の一環として行った第22回「豊かで住みよい国づくり」フォトコンテスト(国土交通省後援)の入賞作品を決定した。926人から応募のあった2310点の作品の中から、審査委員会による選考の結果、最優秀賞(国土交通大臣賞)に岡山県の伊丹弘吏さんの「古代、赤米 実る」(撮影場所・岡山県総社市)=写真=が選ばれた。

 フォトコンテストは、国土交通行政の意義や重要性を一人でも多くの人たちに理解してもらおうと毎年実施している。「豊かで住みよい国づくり-人が動く、国土が躍動する-」をテーマに作品を募った。

 優秀賞のうち、国土交通事務次官賞は、東京都の杉山薫さんの「華火を渡る」(撮影場所・東京都港区)と、山口県の大井幸枝さんの「夕照に翻す」(茨城県行方市)。建設広報協会会長賞には、長野県の今村舜匡さんの「山桜の咲く里」(長野県池田町)と、鹿児島県の大社正照さんの「大根干しの季節」(鹿児島県南九州市)が選ばれた。このほかに特選5点、入選30点、佳作30点、激励賞30点が決まった。

【国土交通事務次官賞】
杉山薫さんの「華火を渡る」
大井幸枝さんの「夕照に翻す」
【建設広報協会会長賞】
今村舜匡さんの「山桜の咲く里」
大社正照さんの「大根干しの季節」

【こちら人事部】前田建設/挑戦の精神と逃げない心が大事

 ◇次の100年支える人材を◇

 1919年に福井県で創業して以来、時代のニーズに合わせたさまざまな挑戦を行ってきた。採用を担当する村松賢一人事部人事グループリーダーは、会社の特徴を「同業他社と比べると比較的歴史が浅い。先達はこの若さを武器に、必死に背伸びしながら業界の中に現在の地位を築いてきた」と話す。

 この98年の間、当時世界最長・最深の海底トンネル(青函トンネル)や東洋一のロックフィルダム(高瀬ダム)、日本初の開閉式屋根ドーム球場(現福岡ヤフオク!ドーム)、国内最高階の超高層住宅(勝どき6丁目再開発)、PFI法に基づく日本初の本格的PFI事業(千葉市消費生活センター・計量検査所複合施設PFI特定事業)、仙台空港や愛知有料道路のコンセッション(公共施設等運営権)事業など、時代のニーズに合わせた技術的な課題、新たな事業スキームへの参入に率先して対応するなど、挑戦を通して成長を続けてきた。

 現在進行中の3カ年経営計画(16~18年度)でも環境経営をさらに進化させた「CSV(共有価値の創造)経営」や従来型の請負事業だけに頼らない「脱請負」の業界ナンバーワンを掲げている。「先達の挑戦の精神を受け継いで、決して難題から逃げることなく、次の100年を切り開き、支える熱い思いを持った人に集まってほしい」(村松氏)と、ものづくりに興味があることはもちろん、「使命感がある」「逃げない」ことをポイントに挙げる。
新入社員研修では東日本大震災の被災地で植樹活動も。環境経営の大切を学んだ
そうした人材の発掘に当たっては「前田の人を感じてもらいたい。人を見れば、絶対に前田建設の魅力が分かってもらえるはず」(同)と、長期(2週間)・短期(1日)のインターンシップの受け入れや、現場見学会の開催など、同社の施工現場を実際に見て、社員と直接話す機会を積極的に設けている。

 社員教育は、入社から5年次までを基礎教育期間とし、各年次での集合教育と職場でのOJT教育を組み合わせた若手の人材育成を行っている。本年度は、新入社員の集合研修の充実を図るとともに、1年間の計画的な職場ローテーションで実戦的スキルを確実に身に付けるための新しい育成プログラムも開始。入社後の1年間は仮配属期間として計画的にさまざまな能力開発の機会を与えることで、戦力化し自立した人材の育成を目指す。

 「当社には若手のうちから責任ある仕事も任せてもらえ、失敗を恐れずに挑戦を許容する社風がある」と村松氏。「会社の規模や処遇、安定性などインターネットで手に入る情報も必要だが、実際に働いている社員や、その社員のベースになる社風を知ることも大切。何十年後に自分が活躍する姿を想像できる会社に就職してほしい」と会社選びのポイントを話す。

 《新卒採用概要》

 【新卒採用者数】男性103人(うち技術系84人)、女性13人(9人)(2017年4月入社)

 【3年以内離職率】9・2%(14年度新卒)

 【平均勤続年数】男性19・1年、女性12・5年(17年3月末時点)

 【平均年齢】43・2歳(17年6月末時点)

2017年7月18日火曜日

【過去10年で2番目の高水準】16年水害被害額暫定値は4620億円

水防演習で土のうを作る参加者
(2016年5月の木曽三川水防演習より)
2016年に全国で発生した洪水などの水害の被害総額(暫定値)が4618億55百万円だったことが国土交通省の調査で分かった。15年の確報値と比べ約720億円増え、07年以降の10年間で2番目に多かった。北海道と岩手県で甚大な浸水被害をもたらした8月の台風10号の影響が大きい。全壊・流失といった被害が出た建物の総数は1万6044棟に上った。

 被害総額の大半を、北海道と岩手県がそれぞれ管理する河川の堤防決壊などで流域に甚大な浸水被害をもたらした台風10号(被害額約2819億円)と、昨年6~7月に熊本県などに甚大な土砂災害などをもたらした梅雨前線による豪雨災害(約401億円)が占めた。

 被害総額の内訳は、一般資産等約1620億円、公共土木施設約2810億円、公益事業等約190億円。被災建物の内訳は、全壊・流失1250棟、半壊3359棟、床上浸水2433棟、床下浸水9002棟。浸水区域面積は計1万0283ヘクタール。うち宅地・その他が3573ヘクタール、農地が6710ヘクタールだった。

【25回目の地域貢献活動です】若築建設、いなげの浜(千葉市美浜区)で清掃活動

若築建設千葉支店(岡田孝支店長)と協力会社組織の東日本技術安全協議会が、稲毛海浜公園(千葉市美浜区)のいなげの浜で清掃活動を実施した。

 いなげの浜の海開きの前日に行う毎年恒例の行事で、今年で25回目の開催。同社の職員や協力会社の関係者ら約160人が参加し、海岸のごみ収集に汗を流した。

 冒頭、岡田支店長は「今回は初開催から25回目という節目。気持ちを新たにして千葉の海をきれいにしていこう」と呼び掛けた。参加者は8班に分かれて、清掃活動を実施。厳しい暑さの中、花火や打ち上げられた海草類などのごみを拾い集めた。

 同社は日本初の人工海岸であるいなげの浜を施工したのを契機に、それまで銚子、木更津、千葉港など千葉県内各所で行っていた清掃活動を統一。1993年から地域貢献活動の一環としていなげの浜の清掃活動を行ってきた。これまでの活動が認められ、13年に国土交通大臣表彰、14年には緑綬褒章を受けている。

【九州豪雨】関東整備局、テックフォース第1陣が帰還報告

 関東地方整備局が九州北部の豪雨災害の被災地に派遣していたテックフォース(緊急災害対策派遣隊)の先遣隊と河川、道路、砂防の第1班が帰還し、14日にさいたま市中央区の同局内で報告会が行われた。砂防えん堤の効果で被害を軽減した事例などが報告された。

 先遣隊は、九州地方整備局で総合指令として活動。河川、道路、砂防の各班は、福岡県東峰村で現地調査や応急復旧支援に当たった。河川班は流失した橋梁の仮復旧に関する提案など、道路班は被災道路の通行可能性調査や村道の災害復旧計画の調査などを行った。

 砂防班では無人航空機(UAV)による孤立集落の被害調査を実施した。さらに、8時間に750ミリの降雨があったにもかかわらず、被害がなかった集落があったとの報告を受け、UAVで調査したところ、一部で崩落地が確認された。
応急復旧に向け現地調査を行うテックフォース
(提供:関東地方整備局)
班長を務めた鶴巻和芳河川部河川保全管理官は「砂防えん堤が土石流を捕捉して下流に被害がなかった。ただ、上流域には非常に広大な崩壊地や不安定土砂、大量の流木がある。被害を受けなかった地域が、今後の雨で次は被災地になる可能性がある」と報告。大雨になった場合には速やかに避難指示を出す必要があることを助言したという。

 泊宏局長は「厳しい状況の中で職務を果たして無事に帰還されたことが何よりだ」と隊員の労をねぎらい、「この経験を今後の災害対応に役に立ててほしい」と話した。同局は引き続きテックフォースを派遣していく。

【応募は9月18日まで】高松建設、「100年後のまち」テーマに絵画コン

高松建設は、全国の小学生以下の子どもたちを対象に、「100年後のわたしたちのまち」をテーマとした絵画コンクールを実施する。10月に迎える創業100周年の記念プロジェクトの一環。未来を担う子どもたちが自分たちの住む街や暮らしについて考えるきっかけにしてもらう。入選作品は東京、大阪、名古屋で同社が施工中の工事現場の仮囲いに掲示する。応募期間は18日~9月18日。

 応募作品は、八つ切りサイズ(27センチ×38センチ)の画用紙で制作。同社ホームページから応募用紙をダウンロードし、氏名、住所、絵のタイトル、絵に込めた思いなどを記入した上で、作品の裏に張り付けて同社大阪本店「100年後のわたしたちのまち」絵画コンクール係(〒532-0025 大阪市淀川区新北野1の2の3)に郵送する。

 最優秀作品賞(賞状・盾・副賞)1人、優秀作品賞3人(賞状・盾・副賞)、審査員特別賞3人(賞状・盾・副賞)、金賞・銀賞・銅賞各5人(賞状・盾)を選び、10月上旬に受賞者に通知するとともに、ホームページで発表する。問い合わせは営業企画部(電話06・6307・8101)へ。

【回転窓】町おこしにインフラ不可欠

 「これからは広域観光。観光資源を磨く必要もある」。12日に仙台市で開かれた経済フォーラム「がんばろう!東北」。かみのやま温泉(山形県上山市)の旅館の若おかみがさわやかな着物姿でそう意見を発表した▼人口減少の悪影響が忍び寄り、旅行者に一日でも長く滞在してもらう必要があると。地域の魅力を高め、情報を発信し、連泊してもらうために隣県の観光地の情報も提供するという▼かみのやま温泉一帯は、名産の「かみのやまワイン」の実力を生かす町おこしが盛ん。上山市は乾杯をワインで行う「乾杯条例」を14年に定め、ワイン事業者の取り組みを支援。地域の人々もSNS(インターネット交流サイト)で熱心にPRする▼今年で4年目、かみのやま温泉が舞台の浴衣とワインのコラボレーションイベント「やまがたワインバル」(7月8、9日)には5000人以上が来場。東北最大規模のワインイベントとして定着した▼「良い観光資源があってもインフラがないと来てもらえない」。若おかみは高速道路整備を強く求めて発表を終えた。人口減少の時代だからこそ、インフラ投資への期待は大きい。

2017年7月14日金曜日

【経営人材の育成めざす】KMユナイテッドが奨学金制度創設、4年勤務で残額返済免除

内装専門工事会社のKMユナイテッド(京都市下京区、竹延幸雄社長)が、将来の経営人材を育成する新たな取り組みを始める。

 幹部候補となる学生を面接で選び、学費の半分を給付、残り半分を貸与する奨学金制度を創設。卒業後に同社に入社して4年働くと、その時点での返済残額を免除する。同社と広域連携する別の地域の専門工事会社に入社した場合も、同様の扱いで支援する方針だ。

 創設したのは「KM(建設みらい)京都奨学金」。京都府内の大学に在籍し、同社のアルバイトとして週7時間程度、年間延べ6カ月以上働くことを条件に奨学金を給付する。

 就職後4年の勤務を経て行われる返済残額の免除は、同社の岡村真史会長(新日本建工社長)が代表理事を務める職人育成塾(高松市)を構成する内装・設備施工の10社に勤務した場合も同様に受けられる。「働く地域を問わない形」(竹延社長)で、建設業界の将来を担う経営人材の確保・育成に役立てる狙いだ。

 卒業後に非正規社員として働きながら奨学金を返済している若者が正社員を希望する場合、同社と職人育成塾各社での試用期間後に正式採用された時点で残る月々の返済金額を別途手当として支給する。府内の中小企業を対象にした京都府の奨学金支援制度の活用も視野に入れる。

 老舗建築塗装会社の竹延(大阪市、竹延幸雄社長)の子会社として13年1月に発足した同社は、専門工事会社の広域連携を目指して6月1日付で岡村氏を会長に招き、新日本建工から増資も受け入れた。防水、熱絶縁、左官といった内装全般に業容を拡大し、国土交通省が推奨する多能工「マルチクラフター」の育成も志向。2年後の上場を目指している。

 活動の一環で、ベテラン職人の技術・技能や安全行動を端末上で確認できるクラウド利用ツールも開発。「技ログ(スキルパッド)」と呼ぶ学びのプラットフォームを通じ、国内外どこでも技能訓練を実践できる機会を提供する。

 奨学金制度を通じて同社は、職人育成の志を共有する専門工事各社とも連携した技ログの事業化を実現する一翼を担いながら、将来の経営も託せる人材を選抜したい考え。選考面接では「しっかりとした夢を持っているかを見定めたい」(竹延社長)としている。同社の取り組みは、建設業界の後継者育成に一石を投じるものになりそうだ。

【回転窓】本来の目的はどうなった

応援をしたい自治体に寄付をすると、寄付額から2000円を引いた額が所得税や住民税から控除される「ふるさと納税」制度。総務省が先日発表した2016年度の寄付総額は前年度の1・7倍、2844億円に上り、4年連続で最多を更新した▼多くは都市に住む人が自分の故郷や好きな地域の自治体への寄付だろう。災害のあった地域の自治体への寄付も増えているそうだが、寄付に対する自治体からの返礼品も増加理由として見逃せない▼16年度に返礼品を贈った自治体は全体の94%に当たる1684団体。地域の特産品を贈るケースが多いようだが、中には豪華な家電製品や商品券などを出す自治体もあり、返礼品競争がこれ以上過熱しないよう、総務省は待ったをかけた▼高齢化や人口減で財政難が深刻な地方の自治体は税収を少しでも増やそうと必死。返礼品を豪華にしてしまう気持ちは分からぬではないが、制度の趣旨に照らせば見返りにもおのずと限度はあろう▼それより気になるのは、ふるさと納税本来の目的である地域活性化が進んでいるのかどうかという点。東京一極集中がやむ気配は今のところない。

【希望者に無料配布、申し込みはメールで】物価調査会、「チームひまわり」の活動小冊子に

 建設物価調査会は建設業での女性活躍を支援しようと15年6月に結成したプロジェクト「チームひまわり」の2年間の活動を小冊子にまとめた。

 チームは、調査会の本・支部に所属する十数人の女性職員で構成。国土交通省と建設業5団体による「もっと女性が活躍できる建設業行動計画」(14年8月)や、日本建設業連合会(日建連)の「けんせつ小町」活動などを受けて女性活躍を応援しようという取り組みを進めている。

 冊子には、月刊「建設物価」の巻頭記事で特集してきた女性活躍の現場紹介や、国交省が推進する快適トイレの導入、女性芸人による建設業体験リポートなどを掲載している。

 3年目に入ったチームについて調査会では、首都圏以外の現場にも出向いて自治体の女性活躍に向けた施策も取り上げるなど、さらに幅広く活動を展開していきたいとしている。 冊子は希望者に無料で配布する。申し込み先はメール(himawari@kensetsu-bukka.or.jp)で。

【官民挙げて潜水士育成めざす】種市高校海洋開発科をご存知ですか?


 ◇東北整備局らと連携協定結ぶ◇

 土木系潜水士の人材育成と確保を目的に、官民を挙げた取り組みが始まった。毎年潜水士を輩出している岩手県立種市高等学校の海洋開発科の生徒を確保するため、国土交通省東北地方整備局など関係6者が「潜水士などの担い手確保・育成に係わる連携・協力協定」を締結した。将来の潜水士を育成する同校を訪ねた。

 種市高校は岩手県北部の洋野町にある普通科と海洋開発科を持つ県立高校。現在は1学年普通科2クラス、海洋開発科1クラスの3クラスで編成され、レスリング部など部活動も盛んな高校として知られている。

 このうち、海洋開発科は日本で唯一潜水士と土木の基礎を学べる課程で、土木系学科としては珍しい溶接など機械系の実習も行われている。潜水士をはじめ、測量士補、2級土木施工管理技士などの資格を取得でき、卒業生たちは海洋土木技術者として国内外で活躍している。

 海洋開発科の生徒数は、1年生32人、2年生34人、3年生31人の総勢97人。ほとんどが男子生徒で女子生徒は3学年で5人と少ない。生徒数が一時、20人を割り込む時期もあったが「東日本大震災のあとから、日ごろの広報活動やNHKの朝ドラの効果もあって、ここ数年は入学者が増えている」と吹切(ふっきり)重則海洋開発科主任は話す。

 岩手県など北東北は人口が減少傾向にあり、地元の学生だけでは入学者を確保できない。このため、南部潜りのPRも兼ねて北海道の中学校をはじめ、神奈川県横須賀市まで出かけたこともあったという。こうした教員たちの熱意と、潜水関係の仕事が震災以降増加している影響もあり、現在は予定入学者を確保できているという。

 「団体の寄付金で学生寮の整備に着手するが、これまで学校に宿泊施設がないということで入学を断念した生徒もいたので、寮を完備できることは大変にありがたい」(吹切主任)と一日も早い寮の完成を待ちわびる。

 生徒の卒業後の進路をみると手放しで喜べない状況だ。毎年30人くらいの卒業生を出すが、このうち潜水士になるのは3分の1程度だという。

 半数以上は別の産業に流出してしまう。「向き不向きもあるし、危険と隣り合わせの職業でもあり、明確な目標を持たないと、今の生徒はなかなか潜水士に進まない」と吹切主任は説明する。こうした意味でも、今回の協定による教育面や就職活動の支援に期待を寄せている。

 種市高校は生徒の3割がレスリング部に所属するという変わった側面を持つ。国体や県大会の優勝実績を持つ強豪校で、濱道秀人監督のもと37人の部員が汗を流してる。

 「他の強豪校とは違い、スカウトは一切しません。もともと足腰の強い子が多いので、試合に勝てるのでしょう」と濱道監督は強さの秘訣(ひけつ)を明かす。〝南部ダイバー〟として体力づくりは重要で、こうした日ごろの鍛錬が力強い潜水士の育成に一役を買っている。

 □卒業後の進路は?海洋開発科の3年生に聞きました□

 ◇水産系大学で海洋生物の生態系学ぶ◇

 潜水士である父の背中を幼いころから見ており、跡を継ぎたいと思ってこの学科に入りました。

 卒業後は水産系大学への進学を考えています。海洋生物や海の生態系についてはもちろん、東日本大震災で悪化してしまった海の環境保全について学ぼうと思っています。

 海産物をもらうだけでなく、生き物が住みやすい環境をつくり、増やしていくことで、海に対して多角的な面から貢献していきます。(磯崎元晶さん)

 ◇看護系学校に進学、部活で鍛えた成果生かす◇

 兄がこの学校に通っていたのと、兄の同級生の女子生徒が新聞などに出ていて、自分も潜水士に興味を持ち、海洋課を選択しました。男子生徒と体力面で大きな差があっても区別なく同じ内容で潜水実習を行うのでとても苦労しました。

 部活動を通して体力造りや精神面を鍛えることによって、徐々に差を埋めることができました。卒業後は看護系の学校へ進学することを考えています。

 潜水士にはなりませんが、この3年間で学んだこと、そして鍛え上げられたメンタルとフィジカルはこれからの社会生活で役に立つと思います。(真井翔子さん)

 ◇世界で活躍するエリートダイバーに◇

 幼いころから潜水士にあこがれており、海洋開発科があるこの学校に入学しました。

 潜水士を主人公にしたドラマを見て、自分もこうなりたい思っていましたが、授業で学んでいくうちに、建物を造ることにも興味を持ち、潜水工事の仕事をしていきたいと感じるようになっていきました。

 卒業後は潜水工事会社に就職します。将来は世界で活躍するエリートダイバーとなり、各地でさまざまな工事に携わって、社会に貢献していきたいと考えています。(新山洸大さん)

【積女ASSALだより】日本設計・鈴木由香さん

 ◇工夫できるのも仕事の魅力◇

 コスト設計部で企画段階から国内外のさまざまなプロジェクトに関わっています。社内の他のセクションや施主、施工者、メーカーなどのさまざまな人と協働できること、多くのプロジェクトに色々な形で携われることが、設計事務所でのコストの仕事の魅力だと思います。

 一口に概算やコストコントロールといっても、手法やアプローチの仕方が一つではなく、自分なりの工夫ができるのも楽しいと思います。もちろん、厳しい場面も多くありますが、やりがいのある仕事だと思います。

 なかなか女性の活躍が難しいと思われる建築業界ですが、積算やコストという分野は柔軟性のある女性が活躍しやすい場なのかも知れません。当社でも最近は女性率が高まっています。

 (次回はアーキ・ピーアンドシーの室井理乃さんを紹介します)