2014年11月6日木曜日

建設業の夏ボーナス、10・0%増/7年ぶり2桁の伸び、2年連続増

 厚生労働省は5日、14年夏に支給された1人当たりの賞与額が、建設業では前年比10・0%増の39万3283円だったと発表した。2桁の伸び率は07年以来7年ぶり。2年連続の増加で、固定給に対する割合は0・91カ月(前年0・84カ月)だった。建設需要の増加を受け企業業績が回復していることに加え、労働需給のひっ迫で企業が技術者や技能者の処遇改善に取り組んでいることも増額要因になったとみられる。
 同省は毎月勤労統計調査の一環として賞与額を調べている。対象は5人以上が勤める企業。賞与を支給した事業所の割合は65%で、前年より2・2ポイント上がった。賞与を受け取っていない人も計算には含まれているため、実際の支給額は調査結果よりも多い。
 全産業ベースでは前年比3・1%増の37万0550円。産業別で見ると、建設業の伸び率は、鉱業・採石業(36・0%増)、不動産・物品賃貸業(11・8%増)、製造業(10・5%増)に次いで4番目に大きかった。
 2桁の伸び率を記録するのは1991年に調査を開始して以来、これまで91年と07年の2回しかなかった。昨年も5・4%増と大幅に伸びており、2年連続で5%以上上昇したのは初めて。ただ、11年が4・1%減、12年が12・5%減と減少傾向にあったため、金額ベースで見ると、00年以降で最も高かった10年の水準(40万7262円)までには回復していない。
 30人以上が勤める事業所に絞ると、12・1%増の52万6324円で、95%の事業所が賞与を支給していた。固定給に対する割合は1・21カ月だった。

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