2015年1月5日月曜日

土木学会/『行動する技術者たち』発刊/創立100周年記念で

 土木学会は、創立100周年記念事業の一環として『行動する技術者たち-行動と思考の軌跡-』(丸善出版)を発刊した。55人の技術者たちが事業を進める上で直面した課題にどう対応し、どう地域に貢献したかなどがつづられている。同学会教育企画・人材育成委員会「行動する技術者たち」小委員会(委員長・塚田幸広土木研究所研究調整監)が編集を担当した。
 技術者たちは、各種事業を進める上で、さまざまな課題に直面する。例えば交通手段としての自動車依存の割合を減らすにはどうすればよいのか。名古屋大学の森川高行教授は自治体やNPOなどと共同で「交通エコポイント」を創設した。本書ではこうした土木工学が本来持つ「市民のための総合工学」を実践している人たちの考え方やその施策の展開方法などが紹介されている。
 掲載されている55人は土木学会誌や土木学会WEBで紹介された人たち。この中には土木技術者ではないが、地域のまちづくりや環境保全などに腕を振るった中貝宗治豊岡市長や石見利勝姫路市長らも含まれている。
 A5判245ページ。定価は1296円(税込み、会員は1170円、送料別)。問い合わせは同学会出版事業課(電話03・3355・3445)へ。

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