2015年1月19日月曜日

凛/三井不動産商業施設本部・荒井みゆきさん/ママ目線でこだわりの空間

世の中の役に立っていることを実感できる仕事がしたい-。
 就職活動ではその思いを胸に、最終的に総合デベロッパーを選んだ。「顧客のビジネスや地域の人たちの暮らしを側面的に支援し、さまざまな仕事と人が結び付く不動産業に魅力を感じた」。
 入社後は住宅、商業施設部門を中心に開発事業に関わってきた。提供する不動産や空間を通じてユーザーの日常と非日常をどう彩れるか。商業施設も行くだけでみんなが楽しく過ごせる機能や仕掛けをつくり込む。
 こだわりの施設づくりを進める上で、2年前の出産が大きな転機となった。育児休業中に息子を連れてショッピングセンターやアミューズメント施設を巡り、商業施設も「まだまだ快適に、楽しくなる可能性がある」と再確認。「ママ目線」を積極的に取り込んだ施設・空間を具体化しようと構想を練った。復帰後、会社に提案した企画「ママwithららぽーと」が採用された。
 社内のママ社員が集まり、子育て世帯が抱える悩みやニーズについて意見を出し合いながら、プロジェクトリーダーとして施設の機能や魅力を高める施策をまとめる。子供を産んで主婦の大変さをあらためて実感した。「子育てに追われるママが少しでもハレ感を味わえる施設を提供したい」。
 育児と仕事の両立に悩みながらも、ママに寄り添う商業施設の開発に奔走する毎日だ。(商業施設営業部営業グループ主事、あらい・みゆき)

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