2015年1月30日金曜日

凜/東京・葛飾区都市整備部・目黒朋子さん/調整が多いほどやりがいある

工業高校で学んだことを生かすため、東京・葛飾区に入庁したのは20年前。6年目までは都市整備部営繕課で、学校などの施設の改修設計・監理に携わった。
 現場監督として関わった双葉中学校の門扉の改修工事では、自分が指示を出す前に施工者の現場代理人などが先に作業を進めていたため、力不足を痛感したという。「知識と現場経験を積み重ね、先回りして指示を出せるようになりたいと強く思った」と振り返る。
 こうした経験をばねに夜間の専門学校で猛勉強し、1級建築士の資格を取った。「終業後、『そろそろ学校の時間だよ』と声を掛けてくれる同僚もいた。仕事と勉強を両立できたのは、上司や同僚の後押しがあったから」。
 現在は営繕課を離れ、街づくり調整課で、区内の複数の地域に絶対高さ制限を導入する検討を進めている。日々の仕事に励みながら、朝の出勤前に管理職試験などの勉強をしている。「短い時間でもやれる範囲で時間を作る」。休日には趣味のジョギングの時間を設け、リフレッシュも忘れない。
 営繕課も街づくり調整課も、区民や企業、関係機関などと協議・協力する場面が多く、プロジェクトを完成するまでに調整が多ければ多いほどやりがいを感じるという。「今後も勉強とさまざまな方との協力を大切にして、区政に貢献できるよう努力したい」。(街づくり調整課街づくり計画担当係主査、めぐろ・ともこ)

0 コメント :

コメントを投稿