2015年2月13日金曜日

Woman/東北地方整備局河川部地域河川課技官・吉田奈月さん

◇専攻生かし復興に貢献
 昨年4月に入省し、河川部で補助河川事業を担当している。出水時などに自治体との連絡・調整役を務めながら、一日も早く業務を覚えようと奮闘している。
 福島県いわき市出身。長岡技術科学大学で環境システム工学を専攻し、地盤工学や都市計画、構造などを幅広く学んだ。3年生の時に東日本大震災が発生し、就職先の選択を大きく左右した。
 「学生時代に学んだことを生かして震災復興に貢献したい」--。福島県いわき市沿岸の実家が津波の被害を受けたことで、東北の復興に役立てる仕事に就きたいとの決意が固まった。
 就職活動ではゼネコンの門をたたくことも考えたが、女性として長く仕事を続けるには公務員がいいと感じた。入省1年目ということもあり、大きなトラブルは経験していない。「新人ということで許されている部分があると思う」と気を引き締めている。
 大学の同級生の大半が東京に就職してしまい、寂しさを感じることもある。「女子学生に建設業に入ってきてほしい」とメッセージを送る。
 いずれは復興事業だけでなく、子どもたちが楽しく遊べる公園の整備に携わってみたいという。趣味は野球観戦。お菓子作りが得意。将来は「仕事と家庭を両立したい」。公私ともに充実させることが大きな目標だ。(よしだ・なつき)

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