2015年3月2日月曜日

結/関電工中央支店東部支社施工チーム・関会兵さん

 ◇初志貫徹で『できる男』になる
 中国の古都で三国志にも登場する河南省洛陽市で20歳まで過ごした。大学2年生の時、「親元を離れて一人で生活してみたい」という願いをかなえるため、「西洋と東洋の文化が融合していて、中国からも近い日本を留学先に決めた」。
 日本語学校に通った後、いったんデザイン系の専門学校に入学したが、どうしても大学で勉強がしたいと思い、足利工業大学を受験した。電気工学を専攻したのは、火力発電所関係の技術者をしていた父親の影響が大きいという。「大学の勉強は本当に大変だったが、何事も挑戦することが大切だと思っているので、難しい道を選択した」。
 日本に来る前、両親とは6年で中国に帰ると約束していた。だが、学生生活を過ごすうちに「技術者として日本で働いてみたい」との思いが強くなり、両親を説得して関電工への入社を決めた。半年間の研修を経て決まった初めての配属先は東京スカイツリーの建設現場。「だれもが憧れる大きなプロジェクトに関わることができ、本当にうれしかった」と振り返る。
 東日本大震災が起きた時も現場に出ていた。被害の大きさに衝撃を受け、両親には帰国を勧められたが、「途中で投げ出すのはどうしても嫌」と踏みとどまった。それだけにスカイツリーが完成した時には「困難に直面しても意志を貫けば何でもできる」との思いを強くした。
 社会人生活も間もなく5年目を終える。「『できる男』になるのが今の目標。周りの信頼を勝ち取るために精いっぱい仕事と向き合いたい」。(かん・かいへい、中国出身)

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