2015年3月30日月曜日

凛/若築建設九州支店建築部・末田明子さん


 ビルダビリティーな設計ができるように

 山口市の出身で、中学3年の時に徳山工業高等専門学校のオープンキャンパスに参加。「自分の書いた線が実際の建物になる建築の仕事」に興味を抱き、同校への入学を決めた。土木建築工学科で5年間学んだ後、環境建設工学専攻に進み、さらに2年間、建築の勉強に打ち込んだ。
 入社後、最初に配属されたのが九州支店建築部。設計チームの一員として、事務所や工場、診療所などいろいろな設計・施工案件に関わった。「地域や用途によって条例や法規制が異なり、毎回新しい課題と向き合った。覚えることも多く、常に勉強が必要だと実感した」と振り返る。
 3年後、同じ部署内で積算チームに異動した。さまざまな工種の専門業者と接する機会が増え、「そこで得た内容をいかに積算に生かすことができるかが楽しみの一つ」と充実した日々を送る。「この材料だとこの仕様でいくらかかるかなど、価格の感覚を身に付けたい」という。
 モットーは「千里の道も一歩から」。「建築は奥が深くていくら知識や経験を重ねても、すべてを把握するのは難しいと思う。ただ知れば知るほど、良い建物はできるはず。地道に技術を高めていきたい」と意欲を見せる。
 今年で入社7年目。「将来は設計と積算、施工それぞれの知識を一段と深め、それらを網羅した『ビルダビリティー(建築しやすい)』な設計ができるようになりたい」と目標を語る。1級建築士の資格取得にも挑戦中だ。(すえだ・あきこ)

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