2015年5月7日木曜日

【魅惑の遊具は大人も乗ってしまう】コトブキの動物遊具が楽しいらしい

公園にあるとついつい乗りたくなるのはなぜだろう・・・。
 パンダ、ライオン、ゾウ、サイ…。動物をモチーフにしたかわいい遊具「リトルポップ」がコトブキ(東京都港区、深澤幸郎社長)から発売された。振り子運動で左右に動き、小さな子どもでもスムーズに揺らすことができ、ばねで動く遊具より老朽化しても壊れにくいのも特徴。「具象的なモチーフで、モダンでかわいらしいデザイン」をコンセプトに作ったリトルポップは2月末の発売以降、売り上げも上々だという。
 子ども向けの公園遊具やサイン、最近では大人向けの健康遊具も手掛けるコトブキは来年で創業100周年を迎える老舗企業。約30年前に動物をモチーフにしたばね式遊具「リトルアニマル」を発売し、十数年前にはマルチリンク機構という振り子の原理で動く遊具を開発した。ばねと違って劣化して壊れる危険性が少なく、ばね式より低コストで設置できるため、これまで発売した「アクションコム」と「ルッキン・ロッキン」の2シリーズは年間1000機以上売れる人気商品となっている。
 芋虫のような抽象的なモチーフの「アクションコム」には「抽象的でよく分からないといった意見もあった」とリトルポップを開発した小林輝幸開発本部CP開発室課長は話す。動物や乗り物といった具象的なものを求める声も多く、動物をモチーフにしたリトルポップを開発することを決めたという。
 最近の遊具はコンピューターで設計することも多い中、あえて粘土でミニチュアを作り、それを実サイズに拡大。プラスチックで型取りして仕上げた丹精込めた作品となっている。小林課長は「動物をデフォルメしすぎず、リアルすぎず、かわいらしいデザインに仕上げるのが大変だった」と振り返る。
 子どもが遊びたくなるようなかわいらしさはもちろん、実際の動物とかけ離れないように試行錯誤して色や形を決めていったという。足を乗せる部分に本体と同じ部材を使うことでコストダウンも図っている。
 パンダのサイズは幅675ミリ×奥行き430ミリ×高さ642ミリ。重さは19キログラム。価格は16万6320円。問い合わせは同社各支店・営業所へ。

0 コメント :

コメントを投稿