2015年5月22日金曜日

【建築設備技術遺産】建築設備技術者協会が5件認定

1978年に手作りされた設備設計のコンピュータ
建築設備技術者協会(田辺新一会長)は、建築設備の「技術」「役割」「文化」を多くの人たちに知ってもらうことを目的に創設した「建築設備技術遺産」の15年度認定遺産を決めた。認定委員会(委員長・鎌田元康東大名誉教授)が「設備設計支援手造りマイクロコンピュータ」(菱機工業新潟支店)など5件を建築設備技術遺産に選定した。認定式は、6月24日に東京都港区の明治記念館で開く総会の終了後に行われる。
 建築設備技術遺産に認定された5件のうち、「設備設計支援手造りマイクロコンピュータ」は、まだパソコンが普及していない1978年から設備設計の効率化を目指して製作されたコンピューター。空調熱負荷やランニングコストの計算プログラムも自社開発して設計業務に活用していたという。早くからコンピューターの有効性に着目して開発、活用した点が評価された。

国産初の高級衛生金具(炊事流し用水栓㊤と壁付き紙巻き器)
今回認定された5件と管理者は▽設備設計支援手造りマイクロコンピュータ=菱機工業新潟支店▽碍子(がいし)支持金具「アングラック」、配管用支持金具「パイラック」=ネグロス技術部▽初代コンデンシング給湯器「プリオール・エコ」=大阪ガスリビング事業部▽初めて国産化された高級衛生金具類=いするの家 西原脩三記念館▽インダクションユニットとその技術資料=新日本空調技術本部。
大阪ガスの初代コンデンシング給湯器

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