2015年8月24日月曜日

【凜】東京・江戸川区都市開発部・栗山綾子さん



 ◇いつまでも成長感じられるように◇

 建設関連の仕事に興味を持ったのは、父が工務店を営み、身近で家を建てる姿を見ていたから。「自然と建築を志すようになった」と話す。

 大学では人間工学や都市計画を中心に学んだ。「人と対話しながら図面を書く仕事がしたい」と思い立ち、卒業後は住宅メーカーでリフォームの営業や設計業務を手掛けた。

 「違う仕事にチャレンジしたい」という思いが強くなり転職。江戸川区役所に入って4年目になる。現在はまちづくり推進課に所属。住宅密集地で進めている生活道路拡幅事業の用地買収や、不燃化特区の不燃化推進業務に精を出す。

 道路の拡幅事業は「住民のそれぞれの状況で変わる。正しいことをやっていると納得してもらえるように交渉している」と日々の仕事の難しさを語る。「道路が拡幅されて見通しが良くなったのを見ると、達成感がある」とも。

 3児の母として仕事と子育てを両立させている。「出産や育児が大変な時は周りの人にたくさん助けてもらった」。忙しさは日常茶飯事だが、「仕事で嫌なことがあっても、子育てに追われていると忘れられる」という。

 「思い立ったら吉日、人生は一度きり」が座右の銘。これからも「いろいろな経験を積める環境の中で、刺激を得ていきたい。いつまでも自分の成長を感じられるようにいられたら幸せ」と姿勢は常に前向きだ。

 (くりやま・あやこ)

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