2015年8月17日月曜日

【凛】東京急行電鉄都市創造本部開発事業部渋谷開発一部・柴山玲奈さん


 ◇ダイナミックなプロジェクトに憧れ◇

 世紀の大改造計画が進行している東京の渋谷駅一帯。複数の鉄道路線が入り乱れる駅前空間の再編整備事業で、施工管理業務を任されている。発注者としてゼネコンなどの請負業者を管理する立場。「相手はプロフェッショナルな人たち。苦労することも多いが、信頼関係を築くことを大事にしている」と話す。

 大学時代に学んだ土木の知識を生かそうと東京急行電鉄へ。「未知の領域を開拓していくようなダイナミックなプロジェクトに憧れていた」と沿線開発など街づくりの仕事を志した。

 入社以来8年間、同じ部署でずっと渋谷を見てきた。権利者間の合意形成など計画段階から携われたことは貴重な経験。2年前に工事が始まってからは施工管理のために現場に入り、「街が目まぐるしく変わっていくのを目の当たりにできた」。一方で、これからは「自分ですべてをマネジメントできるような、もう少し小規模な工事も手掛けてみたい」とも。郊外の駅の改修工事などで、これまで培った技術や経験を試すつもりだ。

 現場中心の勤務は決して楽ではない。だがものづくりのプロセスは、仕事の醍醐味を感じさせてくれる。自分が携わったプロジェクトが出来上がってくるのは格別。一つ一つの課題を乗り越え、「最後に『素晴らしきかな、人生』と言えればいいな」と笑顔を見せる。
 
 (渋谷駅街区土地区画整理事業共同施行者事務所、しばやま・れいな)

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