2015年8月24日月曜日

【工業高校ってどんなところ?】全国高校土木教育研究会が全国大会記念誌作成、162校の魅力紹介


 全国高等学校土木教育研究会(全土研、市村恵幸会長)は、東京都内で行った全国大会(20~21日)の記念誌として、土木系学科を設置している全国162の高校を紹介するガイドブックを土木学会と共同で作成した。各校の特色、目標や実習内容といった「学科自慢」「紹介したい身近な土木」を掲載している。大会の参加者などに配布しており、ガイドブックを通じて全国の土木系高校の魅力を広く発信する方針だ。

 作成したのは、「DOBOKUの高校来て見てガイド 紹介したい私たちの学校と身近な土木」。各校の教員に作成を依頼し、東・西それぞれの事務局が編集した。土木学会の協力も得た。

 内容を見ると、全国9地区別に土木系学科のある高校の▽校訓▽教育課程の特色▽私たちの学科自慢▽紹介したい身近な土木―などをまとめている。学科自慢では、▽CADと手書き製図の2教室展開(北海道苫小牧工業高校)▽橋梁点検技術の現地実習(福島県立二本松工業高校)▽所有する建設機械による掘削・運搬実習(東京都立田無工業高校)▽同窓会のバックアップ(沖縄県立沖縄工業高校)―などを紹介している。

 各校は、学校の近くにある土木構造物を調べ、誰もが知っている構造物や、隠れた土木施設をさまざまな視点から説明している。巻頭で市村会長は、「土木技術の歴史も見て取れる内容。土木系学科を設置する高校ガイドブックとして、そして土木の役割、技術について身近に感じてもらいたい」とコメントしている。

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