2015年9月15日火曜日

【回転窓】悲しみと苦しみから得る教訓

茨城県常総市の鬼怒川破堤箇所。復旧作業が本格化している
 先週末の朝は2日間とも、自宅の上空を通り過ぎる何機ものヘリコプターの音で目が覚めた。堤防決壊で大水害に見舞われた茨城県常総市がヘリコプターの行き先。物珍しそうに空を見上げる小学生の子に、被災地が近いことや、多くの人が大変な思いをしていること、復旧に尽力する人がいることを説明した▼地震、台風、竜巻、火山噴火…。日本列島のどこかで毎日のように災害が起きている。気候変動の影響か、自然の巡り合わせか、定かでないが、災害のたびに苦しみや悲しみを背負い、経済的・社会的に損害を被る人が後を絶たない▼辛い経験から得た教訓を後世に残し、将来の被害を軽減するために備えること。それが人々の暮らしの安全と安心を守る社会資本整備の大きな役目であることをあらためて考えさせられた▼今回の豪雨災害でも、地下河川に雨水を貯留して浸水を食い止めたケースや、ソフト対策でいち早く避難ができたケースなど、これまでの経験や備えが生かされた事例は多いだろう▼被害に遭われた方々にお見舞いを申し上げ、一日も早く普段の暮らしが取り戻せるようにと願いたい。

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