2015年10月13日火曜日

【回転窓】日本の高齢化対策の知見

 「高齢化社会」と「高齢社会」。人口に占める65歳以上の割合によってこの二つの言葉が使い分けられると知人に教わった▼65歳以上の割合が7%を超えると「高齢化社会」、14%超になると「高齢社会」、21%超で「超高齢化社会」。日本は2007年に21・5%となり、超高齢化社会に突入した。知人によると、この高齢化率が速いほど、社会や経済に与える影響が大きくなるという▼日本は、7%から14%へ移行するまでの期間が24年だった。フランスは115年、英国は47年、ドイツは40年だったというから、日本の高齢化は世界に例のないスピードで進んでいる▼ただし、これは日本だけの問題ではないようだ。タイやベトナムは22~24年で14%を超すとされる。こうしたタイの状況を踏まえ、国際協力機構(JICA)は政府開発援助で高齢化対策への支援を実施中だ。もちろん日本の介護制度などをそのままは持ち込めないため、タイの国情に合った対策を日本の厚生労働省とタイ政府が共同で検討している▼日本の対策も必ずしもうまくいっているとは思えないが、その知見が少しでも役立てばと思う。


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