2015年10月20日火曜日

【記者手帖】食のグローバル化も必要

 最近、大学の新校舎の竣工式などを取材する機会が多い。そこでよく見掛けるようになったのが、英語でのウエルカムスピーチ。外国人の出席者が増えてきたからだろう。大学教育のグローバル化がそんなところにも表れているようだ◆2020年の東京五輪に向け、外国人観光客の増加が見込まれることから、東京を中心にグローバル化の取り組みが急ピッチで進んでいる。建設業界では、急増する建設需要に合わせて外国人建設就労者受け入れ事業も始まり、外国人も働きやすい環境の整備も求められている◆海外で多くの民族が暮らす国を旅行すると、レストランのメニューが多様なことに驚かされる。ベジタリアンのためのメニューや、イスラム教徒に配慮した料理などが豊富に用意されている。日本を訪れる外国人にとって、日本食は大きな魅力だろうが、日本にももっと多様なメニューを提供する飲食店が増えてもよいのではないかと感じる◆食事は人間の生活の基本。多様な食文化に配慮した食事の提供は、外国からの旅行者や建設就労者を陰で支える「おもてなし」にもなるだろう。(建)


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