2015年11月9日月曜日

【回転窓】好奇心を刺激しよう


 子どもたちの発想は大人の想像を超えていて、楽しいものだ。幼稚園のお誕生日会で、先生に将来何になりたいのと聞かれた園児が「鮫になりたい」と答えた▼ほかの園児たちが「お父さんのお嫁さん」「消防士」「サッカー選手」などと答える中、屈託もなく、元気いっぱいに「鮫になりたい」というのだから、こちらも思わず笑みを浮かべてしまう▼全産業で若年労働者の取り合いが始まっている。人材不足が本格化する前に、若年者を確保・育成しようというのは当然の流れだろう。建設業界でも、産・官・学を挙げて、業界紹介パンフレットの作成や見学会、入職後のスキルアップ研修、女性が働きやすい職場環境づくりなど、各種の取り組みが進む。だが、実を結ぶまでには少し時間がかかる▼前出の園児に「なぜ鮫になりたいの」と聞くと、ズボンの鮫の絵を指しながら「これが好きなの」。子どもたちが興味や憧れを抱くきっかけはさまざま。身近なものに対する好奇心は旺盛だ▼建設業界がつくる生産物は子どもたちにとっても身近なものばかり。好奇心を刺激するような仕組みづくりが必要だろう。

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