2015年11月17日火曜日

【中・米・印がけん引役】2030年の世界建設市場、15・5兆ドルへ成長


 2030年までに世界の建設市場は現在より85%拡大して15・5兆ドル規模に成長-。英国の民間調査会社とオックスフォード大経済研究所がこのほど「Global Construction 2030」という報告書を発表し、こうした市場予測を明らかにした。中国と米国、インドが成長の大きな要因で、3カ国で全世界の成長の半分以上を占める。

 世界建設市場の2030年までの年平均成長率は3・9%と予測され、全世界の経済成長率を上回るペース。報告書は先進国の景気回復と新興国の工業化が成長の原動力になるとしている。

 国別では、中国が引き続き世界最大の建設市場となるものの、その成長速度は鈍化すると予想。今後15年は米国が中国を上回る年5%の割合で成長するとしている。中国の景気減速は、住宅着工の鈍化をもたらす一方で、医療や教育、社会インフラといった新しいタイプの建設市場が生まれるきっかけにもなると分析している。

 報告書は、インドは21年までに日本を抑えて世界3位の建設市場となり、インドネシアも2030年までに日本を追い抜くと予測している。

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