2015年12月3日木曜日

【回転窓】アルハラに注意!

 師走に入り、職場や気の合う仲間との忘年会、年が明ければ新年会と酒宴が続く季節である。酒飲みにとっては待望のシーズン到来だが、酒に弱く、酒席が苦手な人たちには迷惑な話だろう▼日本人の約4割は、体質的にお酒に弱いとされ、「練習すれば強くなる」というのも迷信に過ぎない。年末・年始は酒が原因のトラブルが多くなり、飲酒を強要する「アルハラ(アルコール・ハラスメント)」行為も問題になる。急性アルコール中毒などによる死亡事故も後を絶たない▼日本では飲酒は成人年齢の20歳から。選挙権を得られる年齢が「20歳以上」から「18歳以上」に引き下げられたのを受け、民法の成人年齢や少年法の適用年齢などの見直し議論が進む。飲酒・喫煙年齢の引き下げも議論の俎上そじょうに載るが、悪影響が大きいとされて反対論が根強い▼酔っぱらい防止法では「国民は飲酒を強要する等の悪習を排除し、飲酒についての節度を保つように努めなければならない」と説く。飲み方によって薬にも毒にもなるのが酒▼縁はなかなか切れないが、仲間や社会との縁が切れないよう飲み過ぎには注意したい。

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