2015年12月8日火曜日

【記者手帖】真の魅力を伝えるには

 建設業の担い手確保の一環で、国と建設関係団体によるイメージアップ説明会が先日、中部地区の工業高等専門学校で開かれた。建設業の役割や仕事内容を分かりやすく伝え、理解してもらう企画。生徒からは「大卒者と対等に仕事するにはどんな資格が必要か」といった質問も出るなど一定の成果があったといえる◆最近の若者が就職先を選ぶキーワードは「休日、勤務地、給料」の「新3K」という。中部地区は自動車産業が好調なだけに、転勤が少なく休日や給料も安定している業界より、いかに建設業に興味を持ってもらうかが課題だ◆各団体も機会あるごとにPRしているが、たまに学生から「どこの会社がいいか」などストレートな質問もある。さすがに担当者も立場上、はっきり答えることができず、互いにすっきりしない◆岐阜県建設業協会などはそんなもやもやの解消に役立つ取り組みを始めた。20歳前後の技能者を「OBサポーター」として卒業校に派遣。就職相談などで生徒と業界の橋渡し役になってもらう。年の近い先輩と言葉を交わすことで生まれる信頼もあろう。成果に期待したい。(川)

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