2016年1月27日水曜日

【回転窓】災害対応空白地域の問題

ここ数日の間、大雪に見舞われたのは日本だけではなかったらしい。先週23日、米国の東部沿岸は記録的な大雪となり、ニューヨークやワシントンなどの都市で交通機関がまひした▼ニューヨークは68センチと過去2番目に多い積雪だったという。ワシントンの地下鉄は翌24日も運休。ニュージャージー州の沿岸部では洪水が発生し、約2万世帯が停電したと通信社が伝えている▼日本でも23日から25日にかけて各地で大荒れの天候となった。鹿児島県・奄美大島で115年ぶりに降雪、沖縄県では38年ぶりにみぞれが観測された。これも世界的な気候変動の影響によるものなのかと考えてしまう▼全国建設業協会の調査では、会員企業が存在しない市区町村のある都道府県が15年11月時点で29都道府県と、前回調査(11年2月)から4府県増えた。本紙26日付12面「スコープ」で詳細をあらためて報じている。そうした「災害対応空白地域」の拡大が、どんな問題をはらむかは容易に想像できよう▼国土強靱化と地方創生は表裏一体で進めていかなければならない国家の大きな課題のはず。もっと地方の声に耳を傾けたい。

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