2016年3月28日月曜日

【凜】埼玉県県土整備部本庄県土整備事務所・柴山菜摘さん

 ◇市民目線のゼネラリストに◇

 14年度の入庁から、埼玉県本庄市内を中心に県道の維持修繕や歩道整備などの設計、積算、工事監督を担当している。「市民目線で課題を解決できる土木技術のゼネラリストになりたい」との目標を胸に、日々の職務に励む。

 中小規模の道路舗装工事の測量と設計は自前で行うのが埼玉県県土整備部の基本。工事発注の時は、自分の判断が設計に反映された責任の大きさを強く実感させられる瞬間でもある。

 大雨や地震など自然災害に対する備えも、県の土木技術者の重要な責務。毎年台風シーズンが来ると、月に数回は庁内に災害対応の待機命令が出されるが、「待機を苦に感じたことはない」。災害対応の経験が浅いことの方に悔しさを覚える。

 自分の力量に対する課題は少しずつ克服していくしかない。職場の先輩や上司はもちろん、経験豊富な地元の建設会社の意見にも真剣に耳を傾け、技術者としての腕に磨きをかける。部内には、女性技術者同士が交流する機会もあり、「とても心強く感じている」。

 気持ちをリフレッシュしたい時は、休日に外へ出て体を動かすのが最近の習慣だ。今の時期ならスノーボード。スポーツに夢中になった後は、頭の中が整理され、また頑張ろうという活力が生まれてくる。

 「舗装の傷みの原因は何か、効果的な施工方法は何か」。持てる専門知識と行動力をフル動員し、きょうも現場で最善を尽くす。

 (しばやま・なつみ)


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