2016年4月14日木曜日

【回転窓】本番見据えた平時の備え

健康診断に備えるべきか否か-。新年度に入ると毎年悩む▼数値を少しでも改善すべく飲酒は極力控える。知人の一人はそういうタイプ。普段は豪快に飲むが、健康診断の前は1~2週間断酒する。別の知人は平時の姿を見てもらうべきだと強調する。健康診断の前日もいつも通り飲んで帰り、結果が悪ければ、生活習慣を改めるという▼当方はほどほどに節制するが、断酒するほどには徹底できない「優柔不断派」。誘われると、ついつい夜の街へと足が向き、数値が悪化して落ち込むのがいつものパターン。そうした反省も酔い始めるとどこかに行ってしまう▼大事なのは日ごろの行いだ。普段から筋肉質にしていれば、特段の準備は不要のはず。今年は五輪の年だが、一流選手は本番に向けて4年間、黙々と練習を続ける▼災害対応や建設技術も全く同じ。政府は本年度、景気てこ入れの狙いから公共事業の大幅前倒し執行を進めるという。そのこと自体は歓迎すべきだが、一時期に集中した後、急減するようでは産業の筋肉は維持できない。災害列島における本番も念頭に置きつつ、対応を打ってもらいたい。

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