2016年4月15日金曜日

【建築史を紐解く】国立近現代建築資料館、5月14日から「資料にみる近代建築の歩み」展

 日本の近代建築の歩みを、建築資料と日本人建築家の仕事を通して紹介する展覧会「資料にみる近代建築の歩み」が、5月14日から東京・湯島の国立近現代建築資料館で開かれる。明治以降、日本の近代化の基礎になり、世界に通用する建築を生み出した過程をさまざまな建築資料で解き明かす。7月31日まで。

 展覧会は、▽建築の文明開化~棟梁とお雇い外国人の活躍▽歴史主義との格闘~建築家と請負業の登場▽鉄とコンクリート~技術革新が建築を変える▽新たな時代へ~戦後復興を超えて-の4部構成。文明開化後の西洋建築の導入、新たな建築に合わせた新材料の生産や大規模工事を請け負う建設会社の勃興、鉄骨造と鉄筋コンクリート造という2大技術革新、第2次世界大戦後の建築の新たな挑戦を図面や模型、映像記録、材料などで紹介する。

 開館時間は午前10時~午後4時30分。入場無料。都立旧岩崎邸庭園から入場する場合は入園料400円(一般)が必要(土・日曜と祝日は旧岩崎邸庭園からのみ利用可)。

 関連イベントとして、6月12日に東京都文京区の東大弥生講堂で「ものづくりの近代建築史」をテーマにした内田祥哉東大名誉教授と藤森照信東大名誉教授による講演会が開かれる。先着300人まで。無料。

 会期中には「近代建築の名作を巡る~保存と活用の現在~」「ものづくりの最先端を知る~清水建設技術研究所ガイドツアー~」の二つの見学会、東京カテドラル聖マリア大聖堂や霞が関ビルディングなどの建設時の映像を鑑賞する上映会も企画されている。詳細はホームページへ。


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