2016年6月14日火曜日

【記者手帖】担い手不足はここにも

この季節は、業界団体などの総会を取材することが多い。そこで必ず話題になるのが「担い手不足」だ。各団体とも学生や親、就職担当教諭なども巻き込んだ説明会や体験学習の開催など、さまざまな方法やアイデアで担い手確保に取り組んでいる。担当者の熱意には頭が下がる思いだ◆「担い手不足」という言葉はもともと農業で使われてきたそうだ。農業では1960年代に、主な働き手の男性が出稼ぎや勤めに出て「三ちゃん(じいちゃん、ばあちゃん、かあちゃん)農業」という言葉が生まれた。今も後継者難は変わらないだろうが、最近は農業を志す若者のニュースを耳にする機会も徐々に増えてきた◆所属しているソフトボールリーグで今月末に解散するチームがある。65歳以上と思われる方がピッチャーを務める高齢者中心のチームだが、2、3人いた若手が転勤などで参加できなくなるらしい。体はまだまだ動くが、9人集まる見通しがないので解散の道を選んだという◆少子高齢化の中で若い担い手の不足は建設業に限らない。若者を呼び込むためには、どこも地道な活動を続けていくしかないのだろう。(川)

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