2016年6月29日水曜日

【都心で進む大工事】渋谷駅街区土地区整、東口地下広場や地下貯留槽の工事進む

 東京急行電鉄(東急電鉄)が東京の渋谷駅一帯で進めている「渋谷駅街区土地区画整理事業」。駅東口の地下で行っている▽東口地下広場整備▽雨水貯留槽整備-で構成する工事のうち、地下広場は19年度、地下貯水槽は20年度の完成を目指している。工事は東急建設・清水建設・鹿島JVが担当している。

工事中の東口地下広場
 渋谷駅は複数の路線が複雑に入り組む都内有数のターミナル駅。同事業で乗り換えの利便性や駅周辺の回遊性の向上を図る。地下広場は延べ約1600平方メートルの規模で、JR線や東京メトロ銀座線など高い階層の駅から、東急田園都市線や東横線、東京メトロ副都心線など地下にある駅を結び、乗り換えをしやすくする。現在、地下広場には天井にコンクリートを打設するため、足場が複雑に組み立てられた状態だ。

 工事期間中の利便性向上も視野に入れ、ハチ公広場の「出入口8番」に上下エスカレーターを設置する工事も進めている。17年春ころの使用開始を目指す。スクランブル交差点付近の「出入口6番」と道玄坂改札口付近をつなぐエレベーター、ハチ公改札口前の上下エスカレーターの新設も検討しており本年度の着工を目指している。

完成すれば4,000tの雨水が貯留できる
 地下貯留槽は、深さ25メートルに構築する。現場を担当する東急電鉄の森正宏所長は「浸水対策として約4000トンの雨水を一時的に貯水する機能をもつ」と話す。

 区画整理事業の施行面積は約5・5ヘクタール。主に駅の東口と西口を再編整備する。施行期間は10~26年度。東急電鉄を施行代表者にJR東日本、東京メトロも一部の施設整備を施行。都市再生機構が技術支援を担当している。

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