2016年6月10日金曜日

【真っ赤なトマトだなー】大林組、農業ビジネスを本格始動

 大林組が農業ビジネスを本格始動した。グループのオーク香取ファーム(千葉県香取市、前田茂哉代表取締役)が千葉県香取市の太陽光型植物工場で栽培したミニトマトを5月に初出荷した。今後、生産能力を引き上げ、出荷量を増やしていく。

 同社は、太陽光など再生可能エネルギー発電事業を中心に拡大を続ける新領域事業で、農業ビジネスへの参入を検討してきた。今回の事業が第1弾となる。

 オーク香取ファームは、14年11月に設立したミニトマトを栽培する農業生産法人。農業ビジネスで定評のある農事組合法人「和郷園」(千葉県香取市、木内博一代表理事)と提携し、和郷園の栽培指導や販売ルートを活用する。

 今後、工場規模を現在の約2000平方メートルから約1万平方メートルに拡大する予定。植物工場の拡大に合わせて、工場内外の環境データを収集・分析し、生育速度や収穫時期の予測・管理を実施する。

 位置情報の管理システムなどを活用し、人の動きを「見える化」して作業効率も検証。これまで建設事業で培ってきた環境制御や省力化の技術・ノウハウ、ICT(情報通信技術)を活用し、さらに栽培効率や生産能力を高めていく。

 同社は、15~17年度のグループ中期経営計画で建築、土木、開発事業に続く第4の柱として新領域事業を掲げ、収益基盤の多様化を推進している。今後、栽培品種の多様化や人工光型植物工場による事業化も検討し、農業ビジネスの拡大を目指す。

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