2016年7月26日火曜日

【記者手帖】地域発の技術が熱い

第40回日米大学野球選手権は17日、日本がサヨナラ勝ちで2大会連続18度目の優勝を決めた。日本代表にかつての斎藤佑樹のようなスター選手がいなかったためメディアの扱いは小さく、記憶にない人も多いかもしれない◆だが、新潟は熱かった。1、2戦が新潟開催だったことはもちろん、開幕前に行われたオープン戦で、地元出身の今年のドラフト候補、新潟医療福祉大のエース笠原祥太郎(新津高校出身)が日本代表相手に快投を演じたことも盛り上がりにつながった。試合は後続投手が打たれて0対4で敗れたが、代表に漏れた屈辱を故郷で晴らしたことは賞賛に値する◆新潟は地元の建設会社も頑張っている。6月末の県の発表によると、県内企業が開発した土木・建築の新技術の普及を促すために県が制度化した「Made in(メードイン)新潟」登録技術の関連売上高は14、15年度の2年連続で100億円を超えた◆県外の他社にまねをされて売り上げが落ちたと嘆く声も聞こえるが、それは優れた技術であることの証拠ともいえる。地域発の技術で、地元そして全国を熱く盛り上げてほしい。(石)

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