2016年7月6日水曜日

【めざせ、体脂肪率平均以下】春日基礎、メタボ回避へ手当導入

土木基礎工事の春日基礎(東京都豊島区、齋藤貢司社長)は、社員の体脂肪率を測定し、平均値以下の場合には月1万5000円の手当を支給するというユニークな取り組みを始めた。

 「メタボを減らし、疾病リスクを回避するのが狙い」(齋藤社長)という。社員の健康を維持できなければ、現場の稼働率の低下を招くとの考えから、非喫煙者の社員に手当を支給する取り組みを昨年から実施しており、これに続く社員の健康対策。数年がかりで肥満体の社員を減らしていきたいとしている。

 同社は一昨年から、健康診断で異常の所見が無かった社員に月3万円を支給する制度を導入してきたが、支給対象者が社員全体の1割程度と少なかった。そこで、実情に合った身近な制度として、全員の体脂肪率を測定して平均値を算出。それを下回った社員に給料を上乗せする制度に改めた。

 肥満は多くの病気の原因になることから、単に体重を落とすだけではなく、体脂肪率をベースに手当の支給対象を決めることにしたのが特色という。

 同社は首都圏近郊を中心に鉄道立体交差事業などの土木基礎工事を手掛けている。齋藤社長は「チーム編成で取り組む作業で休む者が出ると、お客さんのニーズに応えられなくなる」として、社員の健康維持活動を支援している。

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