2016年7月21日木曜日

【まちなみに溶け込む空間に】JR西日本、尾道駅リニューアル計画公表

新しい尾道駅の外観イメージ
瀬戸内観光の拠点、広島県尾道市にあるJR尾道駅が生まれ変わる。明治時代に建設された初代尾道駅のおもむきをデザインに取り入れながら、観光客を迎える尾道、瀬戸内エリアの玄関口にふさわしい駅空間を作り上げる。

 デザイン監修をアトリエ・ワンが担当し、JR西日本とJR西日本コンサルタンツが設計を手掛ける。施工は広成建設ら。S造2階建て延べ2150平方メートルの規模で、駅施設が950平方メートル、商業施設が1200平方メートルの構成となる。

 吹き抜けとガラス屋根のコンコースは、自然光がふんだんに降り注ぎ、海から山に抜ける開放的な空間になる。2階には展望デッキが設けられ、屋根の一部をくり抜くように開放する。駅舎の外観は瓦屋根や深い軒など、明治20年代に整備された初代尾道駅の特徴や色彩を踏襲する。駅舎内の施設を渡り廊下や階段、エレベーターでつなぎ、さまざまな楽しみ方ができる空間にするという。 総工費は17億円。18年夏の完成を予定している。

 本州と四国を結ぶ「せとうち十字路」に位置する尾道は、日本遺産にも認定されている観光名所。最近ではしまなみ海道サイクリングコースの本州側出発点として来訪者が増えている。JR西日本は、新しいまちづくりが進む尾道に溶け込むような駅舎を整備し、観光振興に貢献する考えだ。
コンコースの完成イメージ

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