2016年7月4日月曜日

【便利になるかな】仙台空港の運営民営化スタート、16年秋から施設整備着手

国内線エアサイドの整備イメージ
国管理空港民営化の第1号案件となる仙台空港で1日、民間委託による空港運営がスタートした。東急電鉄や前田建設らによるグループが設立した特別目的会社(SPC)「仙台国際空港」が運営主体となり、旅客数増加に向けた設備投資を順次進める。

 今後30年間の投資額は341億8000万円。運営開始当初の5年間を集中改革期間と位置付け、旅客ターミナルを改修するほか、ピア棟(旅客搭乗施設)や立体駐車場の新設などを行う計画だ。

 旅客ターミナルは今秋から1階の改修工事を進める。到着ロビー付近に到着旅客や出迎え客がくつろげるカフェなどを新設。東北地方の観光情報などを提供する総合案内所の機能を増強する。ターミナル中央部のイベントスペースは地域住民のための交流プラザに再生する。
保安検査場内の店舗面積は4倍に拡充する
出発ロビーや搭乗待合室となる2階の改修では、現在は中央西寄りにある搭乗口を東側に移設し、東北地方の特産品を中心とした物販・飲食店舗のスペースを拡充。保安検査場内は現在80平方メートル程度の店舗面積を約4倍に広げる。

 格安航空会社(LCC)利用者向けの旅客搭乗施設となるピア棟は、旅客ターミナルビル西側にボーディンブリッジのない簡易な搭乗ゲートを3カ所増設する。合わせて駐機スポットのレイアウトも変えて、駐機数を現在より5機多い19機に増やす。

 旅客ターミナルビル2階の改修は17年度後半に工事に着手し、18年度中の完成を予定。ピア棟の新設は17年4月に着工し、同年度内の完成を目指す。

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