2016年8月9日火曜日

【記者手帖】涼しさ求めダム観光を

 建設コンサルタンツ協会が毎年行っている土木構造物を対象としたフォトコンテスト「建コンフォト大賞」。その入賞作品を収めたカレンダーを事務所に飾っている◆この8月の作品は木村篤史氏の「黒部の轟音」。緑のダム湖と、アーチ式の黒部ダムの巨大な堤体から激しく吹き出す水しぶき。炎天下を歩いて取材から戻ると、この写真が一服の清涼剤を与えてくれる◆ダムや堰、水門で配布されるダムカードの人気が高まっているそうだ。ダムカードは今年4月1日現在、全国487施設で配布されており、さらに増加しているという。ここ中国地方でも76施設で配布中だ。国土交通省中国地方整備局は昨年度に引き続き、集めたダムカードの枚数により「中国地方ダムマニア認定書」を交付するイベントを8月31日まで行う◆一時期、無駄な公共事業の代名詞のように言われたが、役割の重要性が広く浸透してきたようだ。機能面以外にも、新しい景観をつくる観光資源としても期待される。間もなくお盆休み。迫力と涼しさ、そしてダムカードを求めてダム巡りをするのもよいかもしれない。(高)

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