2016年11月18日金曜日

【回転窓】産業革命がインフラを変える

歴史では、生産技術の飛躍的な発展を迎えた時期を「産業革命」と捉える。18世紀に英国で発明された蒸気機関の活用が第1次の産業革命。その100年後に電力、さらに70~80年後にコンピューターが登場し、第2次、第3次の産業革命を迎えた▼コンピューター開発から40年後の現在は、人工知能(AI)やIoT(モノのインターネット)を活用する第4次産業革命が進行。さまざまな分野が対応を迫られている。もちろん建設分野も例外ではない▼産業革命が起きる間隔は徐々に短くなっている。第5次の産業革命は20年後という説も。技術の急激な進歩に伴って、社会インフラの形状や構造が大きく変わるとの見方も強い▼建設コンサルタンツ協会の長谷川伸一会長は「50年後には技術も相当変わる。車両の自動運転システムが普及すれば、道路は白線や標識が要らなくなるかもしれない。維持管理にも将来の変化を見据えた考え方を取り入れる必要がある」と説く▼業界では今、3次元データを駆使した情報化施工など造り方の改革が加速している。同時にインフラそのものの未来の姿を議論することも必要だろう。

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