2017年1月12日木曜日

【匠の技で現場の魅力向上を】日鳶連、国交省で「祝い木遣り」披露

日本鳶工業連合会(日鳶連、永井克弘会長)は11日、国土交通省に石井啓一国交相を新年のあいさつで訪ね、同省幹部を前に伝統の労働唄「祝い木遣り」を披露した。日鳶連の地方組織に当たる東京都鳶工業会に所属する木遣り師が張りのある伸びやかな声で歌い上げた。

 木遣りは建設機械がなかった時代に大勢の労働者が資材を人力で運ぶ際、力を一つに集めて士気を高めるための呼び声として1200年代に始まったとされる。

あいさつした永井会長は、現場に出ている若い人たちの声を吸い上げるため昨年、青年部を立ち上げたことを紹介した上で、「後継者不足や若手が入職しないなど厳しい状況でも一つずつ前向きに考え、進んでいる。この仕事はなくなってはいけない」と新年の決意を表明。続いて木遣り師が祝儀の木遣り「千秋万歳」を高らかに披露した。

 石井国交相は「世界に誇る匠(たくみ)の技で安全・安心な建造物を施工いただいている。これからも現場の魅力を高める取り組みをしっかりと行っていく」と答えた。

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