2017年1月23日月曜日

【回転窓】寒い朝はすぐに動きださない

このところ、強い寒波が列島を立て続けに襲っている。気象庁の発表によると、少なくとも1月中は冬型の気圧配置が強いとのこと。「寒くて起きられない…」という朝がしばらくは続きそうだ▼冬に起床時室温が低いと血圧が高くなるという調査結果がこのほど報告された。暖かい布団の中でいつまでもだらだらするのを正当化するわけではないが、室温が低い場合には起きてすぐ動きだすのは控えた方がよさそうだ▼この調査は住宅の断熱化が居住者の健康に与える影響を検証する国土交通省の4カ年(14~17年度)事業。建築環境工学と医学の専門家らが連携して取り組む世界的にも珍しい研究という▼2カ年分の中間報告を見ると、断熱改修で室温が上がると居住者の血圧は下がる傾向があった。居間か脱衣所の平均室温が18度未満の住宅は、18度以上の住宅と比べ、入浴事故のリスクが高まるとされる42度以上の熱め入浴をする確率が1・8倍高いことも判明した▼数値データに基づく検証結果には説得力があり、住環境の改善が疾病・介護予防などにつながる可能性が見えてきた。調査結果は30日の報告会で詳しく。

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