2017年3月1日水曜日

【17年度に3案を比較検討】さいたま市、スポーツシューレ整備構想策定へ

さいたま市は、滞在型スポーツ拠点の整備へ向けて、「(仮称)さいたまスポーツシューレ構想」を17年度に策定する

 新たに用地を確保して施設を設置するケースや、荒川河川敷のスポーツ施設群を利用するケースなど3案が候補に挙がっている。来年度早期に検討業務を委託し、費用対効果や実現可能性などを踏まえつつ検討を進める。

 スポーツシューレとは、日常的なスポーツ活動や、国内外の選手のトレーニングなどに対応できるスポーツ拠点で、ドイツでの取り組みがモデルとなっている。クラブハウスや研修・宿泊施設などを併せ持つスポーツ施設をイメージしている。

 市は、本年度に「スポーツ施設の整備・運営に関する指針」をまとめる予定で、スポーツシューレを新たな交流を創出する拠点として位置付ける。指針案によると、▽新たに用地を確保▽西部地区の荒川河川敷のスポーツ施設群を活用▽東部地域を活用-を比較検討する。

 新規用地確保案では、美園地域など市内から適地を探す。民設民営や公設民営などの手法が想定されるが、広大な用地の確保や、現段階では事業主体となるような民間企業・団体がいないことなどが課題となっている。

 西部地区案は、荒川総合運動公園や記念総合体育館といった公共施設や、大宮けんぽグラウンドなど民間施設をネットワーク化して活用するイメージだ。設置目的との整合性への配慮や、民間との調整などが求められる。

 東部地域案では、岩槻文化公園ややまぶき球場などの活用を想定しているが、現状では施設が少ないため、新規整備を視野に入れた検討が必要だとしている。来年度予算案には、スポーツシューレ構想の策定やスポーツ審議会開催費用などとして739万円を計上している。

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