2017年3月24日金曜日

【安全確保へ対応強化】高速道路3社、逆走対策技術公募で28件選定

 東日本、中日本、西日本の高速道路会社3社は23日、高速道で2日に1回のペースで発生している逆走事故の防止技術の公募選定結果を発表した。昨年11月22日から今年2月10日にかけて募集したところ、企業から100件(応募企業82社)の応募があり、この中から28件(26社)を選定。17年度に実際の高速道や車を使って各技術を検証する。18年度から段階的に実用化を目指す。

 公募は、▽道路側で逆走車両に注意喚起。道路上の物理的・視覚的対策技術(テーマI)▽道路側で逆走を発見し、その情報を収集(テーマII)▽自動車側で逆走を発見し、その情報を収集。車載機器で逆走車両に注意喚起(テーマIII)-の3テーマで行った。その結果、テーマIは応募56件(43社)のうち14件(13社)、テーマIIは36件(31社)のうち9件(8社)、テーマIIIは8件(8社)のうち5件(5社)をそれぞれ選定した。

 政府は、20年までに高速道路での逆走事故をなくす目標を掲げている。選定した技術28件と提案企業は次の通り。

大成ロテックの「ウェッジハンプ」
【テーマI】ウェッジハンプ=大成ロテック▽防眩板応用注意喚起=日本ライナー▽LED発光体付ラバーポールウィングサイン=吾妻商会▽路面埋込型ブレード=ダイクレ▽電光表示による逆走警告=能登▽錯視効果を応用した路面標示=積水樹脂▽プレッシャーウォール=JFE建材▽空気式停止バーによる逆走警告=ミドリ総合リサーチ▽開口部ボラード=シー・ティ・マシン▽空中浮遊映像表示による逆走警告=福山コンサルタント、アスカネット▽エアバルーンによる逆走警告=シーキューブ▽オーロラビジョン=三菱電機▽路面標示ゴムマット=キクテック▽リバーシブル注意喚起板=キクテック
古川電気工業の「準ミリ波レーダー逆送検知のイメージ」
 【テーマII】準ミリ波レーダーによる逆走検知=古河電気工業▽マイクロ波センサーによる逆走検知=セフテック▽レーザーセンサーによる逆走検知=デンソー▽3D(3次元)ステレオカメラを活用した画像解析技術による逆走検知=コンピューターシステム研究所▽高解像度カメラの画像処理技術による逆走検知=日本信号▽近赤外線LED照明付カメラの画像処理技術による逆走検知=パナソニックシステムネットワークス▽ドップラーレーダーによる物体検知=パナソニックシステムネットワークス▽ナンバープレート認識カメラ・車両撮影用カメラによる逆走検知=シー・ティ・マシン▽赤外線サーマルカメラの画像処理技術による逆走検知=ワイ・シーソリューション
カーメイトの「逆走警告システムのイメージ」
 【テーマIII】ETC2・0車載器による蓄積型逆走情報提供=沖電気工業▽ETC2・0車載器による逆走情報即時提供=ITS-TEA、沖電気工業▽Bluetoothビーコン発信電波による逆走警告=カーメイト▽ETC2・0車載器による逆走警告=パナソニックシステムネットワークス▽マルチメディア放送による順走車向け逆走警告=アマネク・テレマティクスデザイン。

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