2017年3月17日金曜日

【首里織をイメージ】那覇市、新文化芸術発信拠点基本設計概要公表

那覇市は、老朽化した市民会館の建て替えとして計画している「新文化芸術発信拠点施設」の基本設計概要を公表した。

 建物規模はSRC・RC・S造地下1階地上6階建て延べ1万3400平方メートル。

 1601席の大ホール、306席の小ホール、2カ所の大練習室などを備え、市の伝統的な織物である首里織で包み込むイメージの外観デザインを採用する。設計担当は香山壽夫建築研究所・久米設計・根路銘設計JV。

 建設地は久茂地3の26の13ほか(敷地面積9220平方メートル)。県内随一の都市型公共劇場として市民が気軽に訪れ憩える、総合的な文化芸術発信拠点施設とする。

 施設内には交流の中心となる庭(ウナー)のような共用ロビー、大ホールと小ホールの間に歩いて楽しい路地(スージグヮー)のような施設内通路を設け、共用ロビーの周辺に半屋外空間(アマハジ)を持った開放的な大練習室を立体的に配置し、にぎわいを創出する。大練習室の前面にはポケットパークも整備する。展示ギャラリーや会議室兼託児室、防災倉庫なども設ける。

 低層部は内部のにぎわいが分かるガラス張りとし、屋根部分は滑らかな形状で落ち着いた色合いとすることで周辺への圧迫感を軽減する。

 17年度に実施設計を進め18年度の着工、20年度の完成、21年度のオープンを目指す。調査設計費や用地取得費、周辺整備費も含めた概算総事業費は約138億円、このうち本体建設費に約90億円を見込む。

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