2017年4月17日月曜日

【どどーんと200立米】小島組(名古屋市港区)、所有グラブ浚渫船がギネス認定


 ◇バケット容量世界最大、高さは20階建てビルに匹敵◇

 小島組(名古屋市港区、小島徳明社長)が所有するグラブ浚渫船「五祥」が、世界最大のグラブ浚渫船としてギネス世界記録に認定された。

 五祥のグラブバケット容量は200立方メートルと、一般的な浚渫船の約10倍。船体は幅36メートル、長さ100メートルでバレーボールコート22面分、高さは60メートルで20階建てビルに相当する。

 五祥は2000年に建造された。通常のグラブ浚渫船は、バケットと土砂を直接ウインチで巻き上げるが、五祥はバケットの重量だけで370トンもあるため、独自に考案したカウンターウエート方式を採用。グラブバケットの上下動にカウンターウエートを利用して自重とのバランスを取り、土砂重量分だけを油圧昇降シリンダーで引き上げる仕組みになっている。

 知多半島と渥美半島の間にある中山水道の浚渫工事に投入され、その後、海外での大規模プロジェクトに備えて16年に大改造を実施。現在はシンガポールの工事で稼働している。

 ギネスの公式認定証の贈呈式が6月にも行われる見通しだ。

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