2017年4月20日木曜日

【回転窓】エネルギー大競争時代に突入

昨年の電力に続いて今月から都市ガスの小売りも全面自由化された。消費者はよりお得な供給元やサービスプランを選択できる。供給事業者側も料金の抑制、サービス向上に知恵を絞る▼エネルギー大競争時代に突入し、電力・ガス業界では異業種との間も含めた合従連衡の動きが目立つ。エネルギーの供給基盤の強化と併せて、より魅力的な総合エネルギーサービスを提供することで顧客の囲い込みを急ぐ▼電力小売り事業で17年度末までに契約件数累計100万件(3月末現在約72・8万件)を目標に掲げる東京ガス。1年目から契約件数を順調に伸ばし、2年目も新たなサービス・料金メニューを提案しながら目標達成を目指す▼都市ガスについては西側に比べて首都圏などの契約切り替えは低調のようだが、同社の広瀬道明社長は「今後は東京電力などが本格参入し、『西高東低』の流れもだんだん変わってくる」と気を引き締める▼エネルギー市場で勢力争いが激化する中、各社が顧客確保にまい進するのは当然。一方で、社会インフラを支える企業として、安全・安心の取り組みも手薄にならないようお願いしたい。

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