2017年4月24日月曜日

【回転窓】休日の過ごし方改革も

日本建設業連合会(日建連)が土曜日の現場閉所を原則とする週休2日の定着に向けた検討に入った。先に発足させた推進本部で議論して17年中に行動計画をまとめ、5年で定着を目指すという▼若い担い手を確保する労働環境改善の取り組みの一つ。働き方改革をめぐる政府の方針で建設業への時間外労働の上限規制適用も決定。対応は避けられない。工期、コスト増への対処、顧客の理解、日給制技能者の収入確保…。課題は多いが、休日労働が常態化している慣習を打破する試みへの期待は大きい▼週休2日実現への機運が盛り上がる中、一部の会員企業からユニークな提案も浮上している。その一つが「休日の過ごし方改革」。ある会員企業の首脳は「休むだけでは働き方改革にならない」と指摘。「人間力の向上につながる休日」を求めている▼「人間力」などと言うと少し堅苦しい雰囲気になるが、こだわっているのは目的と内容。家族の絆を深める、友達や恋人と過ごす、一人で趣味に没頭する…。「重要なのは休みで増えた時間をどう使うか」だと▼働き方も休日の過ごし方も変える週休2日。行方を注視したい。

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