2017年4月26日水曜日

【18年度にも方針取りまとめ】秋田県と秋田市、スタジアム建設で検討会立ち上げへ

スタジアム建設に向けた検討組織は今夏に立ち上がる予定
(写真はイメージ、本文とは関係ありません)
秋田県と秋田市が共同で計画する大規模なサッカースタジアムの建設構想が近く本格的に動きだす。

 スタジアム整備を公約に掲げる佐竹敬久秋田県知事と穂積志秋田市長が4月の知事選・市長選でそろって再選され、県・市が共同でサッカー場を建設する事業が実現に一歩近づいた。

 県は6月補正予算案に施設整備に向けた検討会の開催経費を計上し、今夏までに市や有識者を交えた会合を立ち上げる。会合の検討結果を踏まえ、県と市は18年度にも施設の建設場所や規模などを示す基本構想を打ち出す予定だ。

 県は12年度から、サッカーJリーグの試合開催など大規模なスポーツイベントを行えるスタジアムの整備を検討してきた。13年2月には、県内の既存施設を改修・拡充し、スタジアムを実現するとの基本方針を打ち出していた。

 ただ県の担当者は4月時点で、既存施設をリニューアルする場合と新たにスタジアムを建設する場合では事業費に大きな差はなく、既存改修のメリットは小さいと見ている。施設を新設・改修するいずれの場合も100億円近い事業費がかかる見通しという。

 13年当時、交通アクセスや立地などの面から、県は改修する候補施設として▽秋田市八橋運動公園球技場▽秋田市八橋運動公園陸上競技場▽秋田県立中央公園球技場-の3施設を挙げていた。

 スタジアムの整備は当時、サッカーJリーグやラグビートップリーグなどの試合開催、ラグビーワールドカップの合宿地、各種イベントでの活用などを想定して行うこととしていた。

 この内容を満たすため、3施設の改修では、客席1万5000席以上の確保(J1基準)、夜間照明の新設・増設、大型映像装置の新設が求められるとしていた。

 秋田市八橋運動公園球技場を改修する場合、けやき通り側にメインスタンドを新設、下部にロッカールームなど諸室を整備する。客席の一部は芝生席からベンチ席へ変更する。周辺への騒音の影響を考慮し防音壁を設ける。概算事業費は46億64百万円と試算した。

 一方、同陸上競技場を活用するケースでは、メディア対応諸室を整備し、客席ベンチを個席へ取り換える。この施設でも騒音の影響を考慮し、防音壁を設置する必要があるとした。概算事業費は18億23百万円。

 秋田県立中央公園球技場を生かす場合、既設球技場のスタンドを取り壊して新たにグラウンドとスタンドを整備する。概算事業費は61億52百万円。秋田市八橋運動公園球技場の南側は周囲が公共施設のため、住宅への騒音被害が生じないとし、公園内にスタジアムを新設するケースも検討した。この場合の概算事業費は59億14百万円だった。

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