2017年4月20日木曜日

【業務提携で新市場開拓】ヤマハ発動機とエンルート、ドローン事業で協業へ

ヤマハ発動機が産業用ドローン(無人航空機)の製造・販売を手掛けるエンルート(埼玉県ふじみ野市、瀧川正靖社長)と業務提携に向けた協議を開始した。農業、建設工事、測量、災害対応などの分野を対象に、両社のノウハウを持ち寄り協業体制の構築を目指す。

 ヤマハ発動機は1989年に農薬散布用の無人ヘリコプターを発売。日本だけでなく韓国やオーストラリア、タイなど海外でも活用されている。農業以外でも長距離自動航行が可能な産業用無人ヘリを使い、植生調査や防災・災害支援などの分野でサービスを提供している。

 エンルートは産業用のマルチローター型ドローンを製造・販売している。農業向けのドローンは農林水産航空協会による性能確認基準に適合。17年3月時点で累計500台を出荷している。災害現場の初動状況把握、インフラ点検、測量、物流などをターゲットに、高性能なドローンも開発・納入している。

 両社は8月をめどに業務提携契約の締結を目指す。農薬散布ドローンをはじめとする産業用製品のグローバル展開、精密農業やインフラ点検、測量、環境対策、災害対応など新規市場の開拓を推進するという。

 エンルートの設立は06年4月1日。従業員は27人(16年4月時点)で、直近の売上高は16年9月期で億5000万円となっている。

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