2017年4月27日木曜日

【5月15日に記念式典】東北大青葉山新Cの中核施設群が完成

 東北大学が段階的に建物やインフラの整備を進めてきた青葉山新キャンパスの核施設となる「農学系総合研究棟」と福利厚生施設の「青葉山コモンズ」が3月までに完成した。5月15日に新キャンパス開設記念式典を現地で開く。

 新キャンパスでは14年に災害科学国際研究所が完成し、15年には地下鉄東西線青葉山駅も開業。今回、二つの大型施設が完成し、研究開発・教育の基盤整備が整った。

 新キャンパスには13年11月、東北大と半導体大手の東京エレクトロンが次世代型磁気メモリーの共同開発を行う施設となる「国際産学連携集積エレクトロニクス研究開発センター」が完成。1年後の14年11月には東日本大震災の知見と教訓を生かし、防災・減災研究を行う拠点施設となる「災害科学国際研究所」(今村文彦所長)が竣工した。

 農学系総合研究棟は、仙台市中心部の東北大学農学部キャンパスを全面移管するための受け皿となる。青葉山コモンズは、食堂や図書館、ホールなどが入る福利厚生施設として同棟の東側に建設された。

 農学部の移転跡地はイオンモールが開発を手掛ける予定で、現在は老朽化した既存講義棟などの解体作業が進められている。

 青葉山新キャンパスでは現在、外国人留学生などを受け入れるための新たな寄宿舎となる「ユニバーシティ・ハウス」の整備が進む。

 同事業では民間活力を導入するBTO(建設・委譲・運営)方式を採用し、青葉山新キャンパス西端付近に合計752室の宿舎を整備する。計画地は、建設中の動物実験棟の南側。施設規模はRC一部S造6階建て一部平屋延べ1万9778平方メートルを想定している。施設は17年度までに完成する見通し。

 5月15日の開設記念式典では、同大の植木俊哉理事らが両施設や新キャンパスの整備計画などを説明する。文部科学省や宮城県、仙台市などの関係者らでテープカットを行い、新キャンパスの中核を担う施設群の完成を祝う。

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