2017年6月13日火曜日

【3R実践へアイデア募る】選手村設置の設備機器、大会後の再利用方法募集開始

選手村となる晴海5丁目西地区再開発事業の計画地
(ⓒ tokyo2020)
東京都オリンピック・パラリンピック準備局は、東京2020大会で整備する施設のうち東京・晴海に設ける選手村を対象に、大会終了後の設備機器や内装材の再利用について、アイデア募集を開始した。選手村の宿泊施設は都施工の「晴海5丁目西地区第一種市街地再開発事業」で、三井不動産レジデンシャルら民間11社グループが整備する住宅棟を一時借用して確保する。大会前に給湯器やエアコン、ユニットバス、内装材を約3900戸に設置。大会終了後に設置した設備機器などを撤去して構造躯体だけの状態に戻し、新築住宅として分譲などを行う。
選手村の宿泊施設は、一つの住戸に複数の選手が寝泊まりできるよう、室内を建具で仕切ったり、複数のユニット浴室を設けたりする。撤去する設備機器などは▽給湯器約3900台▽シャワーユニット・トイレ約900台▽3点ユニットバス約4900台▽エアコン約1万5000台-などと試算。仮設の間仕切りやフローリング材、天井材も撤去対象になる。

都は撤去した機器類などを他の公共施設に転用するなど、再利用の方法を内部で検討している。ただ撤去する数が多いため、民間事業者などを対象にリユースや記念品への活用など、幅広いアイデアを募集することにした。募集期間は6月9日~9月29日。電子メール、FAX、郵送のいずれかで受け付ける。窓口は東京都オリンピック・パラリンピック準備局大会施設部施設整備第一課。意見を送る場合、必ず「選手村3Rの取組」と明記のこと。

晴海5丁目西地区第一種市街地再開発は、五輪前をⅠ期事業として5-3街区にRC造地上15・17階建ての中層棟4棟、5-4街区に地上14・18階建て5棟、5-5街区に地上14・16・18階建て6棟、5-6街区に14・16・18階建て6棟をそれぞれ建設する。

 五輪後のⅡ期事業で高さ180m、地上50階建てのタワーマンションを5-5街区と5-6街区に各1棟追加整備。5-7街区には地上4階建ての商業施設1棟を建設する。

 Ⅰ・Ⅱ期事業で整備する建築物の総延べ床面積は68万5493㎡、住戸数は5632戸を計画している。

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