2017年6月21日水曜日

【回転窓】学生の自主運営イベント

学生時代に打ちこんだことの思い出は、どんなに年数を経ようとも色あせることがない。このイベントを企画・開催している学生たちもきっと同じであろう▼千葉県北西部を流れる利根運河の水辺公園を会場に2012年から毎年開かれているのが「利根運河シアターナイト」。運河沿いにキャンパスを構える東京理科大理工学部の建築学科に通う学生たちが、地域の人たちと触れ合う場を創造しようと始めたイベントである▼昨年は「夢境(ゆめざかい)」をテーマに掲げ、8月末に学生がプロデュースした朝市や、制作したアート作品の展示、映画上映などが行われた。夜には500個の灯籠も流して水と光の幻想的な空間が演出され、地域住民と共に一夜限りの野外イベントを楽しんだ▼企画はもちろん、費用の工面や出店者との折衝なども含めすべて学生の自主運営。その企画力と行動力には頭が下がる。今でこそ全国の大学が地域との交流促進に積極的だが、こうした学生が主体の取り組みには、地域住民も共感を覚えるに違いない▼東京理科大理工学部が創設50周年を迎える今年のイベントは9月23日に開催される。

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