2017年7月21日金曜日

【高速データ通信、7月22日から運用開始】スマートスタジアム事業、第2弾はカシマサッカースタジアム

カシマサッカースタジアムは国内最先端のスマートスタジアムとして
来場者らに様々な情報・サービスを提供することになる
(写真提供:茨城県)
Jリーグが進めるスタジアムのスマート化プロジェクトで、第2弾事業として鹿島アントラーズの本拠地「茨城県立カシマサッカースタジアム」に高密度wi-fiが導入された。4万人収容のスタジアムに455基の公衆無線LANアクセスポイント(AP)を整備。スタジアム全観戦エリアと近隣エリアで高速データ通信が可能になる。

 スマートスタジアム化のハード整備費用はJリーグやNTT、2017年シーズンから試合を中継しているDAZN(ダ・ゾーン)が全額負担。コンテンツ開発費用や設備運営費などランニングコストはアントラーズが負担する。

 Jリーグら3社は昨年、高密度wi-fiを整備して高速データ通信を可能にする「スタートスタジアム事業」で協業契約を結んだ。2017~26年シーズンの10年間で、J1クラブのホームスタジアムを中心に設備投資を実施し、スマート化を後押しする計画を立てている。すでに初弾プロジェクトとしてベガルタ仙台の本拠地、ユアテックスタジアム仙台(仙台市泉区)で高密度wi-fiの整備が完了。ベガルタ仙台は市と連携し、クラブや試合の情報だけでなく地域情報をスタジアム来場者や観光客、市民に届ける取り組みを始めている。
カシマサッカースタジアムの所在地は茨城県鹿嶋市神向寺後山26の2。RC・SRC・S造地上6階建て延べ8万5019㎡の規模で、2層式スタンドに4万0830人を収容する。竣工は2001年5月。アントラーズは導入した高密度wi-fiを活用した多彩な映像コンテンツ、パートナー企業と連携したコンテンツなどの提供で来場者満足度の向上を目指す。デジタルマーケティングの強化による観客動員のアップやファン層の拡大も図る。カシマサッカースタジアムは7月、2020年東京五輪でサッカー競技会場として使用することを、国際オリンピック委員会(IOC)理事会が正式承認した。

 wi-fiへのアクセスにはID取得などの手続きが必要となる。7月22日に開催する試合から運用を開始する。地震などの自然災害が発生した場合、通信環境が災害モードに自動で切り替わり、登録不要でwi-fiが利用できるという。

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