2017年7月11日火曜日

【ご冥福をお祈りいたします】笹島信義氏の葬儀・告別式に330人参列

 多くのトンネルの難工事を手掛け、1日に99歳で死去した笹島建設会長の笹島信義氏の葬儀・告別式が10日、東京都港区の青山葬儀所で営まれた。

 親族のほか、同社や同社のパートナーとして長年共に歩んできた熊谷組の関係者ら約330人が参列し、笹島氏との最後の別れを惜しんだ。

 参列者を代表して弔辞を読んだ熊谷組の大田弘相談役は「最大の財産を尋ねた時、会長室からぼろぼろになった熊谷組笹島班大町隊の労務者名簿を出した」と末端の作業員まで家族同様に大切にした故人のエピソードを紹介し、「あなたの偉かったところは、日本のトンネル工事に大きな足跡を残したことよりも、人としての生き方を示したことだった」と述懐した。

 笹島氏は、日本の土木史上に残る難工事だった黒部川第四発電所第3工区大町ルート・黒部ルート建設工事に熊谷組笹島班の班長として従事。後に映画化された『黒部の太陽』では、石原裕次郎演じる熊谷組岩岡班の岩岡班長のモデルになったことでも知られる。

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