2017年8月18日金曜日

【旅客ビルを拡張、駐機スポット増設】国交省、高松空港コンセッションの民間提案公表

高松空港の全景(国交省報道発表資料より)
国土交通省は、国が管理している高松空港(高松市)の公共施設等運営権(コンセッション)事業で、優先交渉権者に選んだ三菱地所、大成建設、パシフィックコンサルタンツ、シンボルタワー開発(高松市)の4社でつくるコンソーシアムの事業提案内容を公表した。

 コンソーシアムは、空港の旅客数(15年180万人)と取り扱い貨物量(0・6万トン)を5年後の22年に260万人・1・3万トン、15年後の32年に307万人・1・7万トンへと増やす目標を設定。東南アジア2カ国(タイ、シンガポール)との直行便の新規就航を目指すほか、国内線も含めて世界的に需要が伸びている格安航空会社(LCC)の新規就航の増加などに向けて設備投資に取り組む提案を行った。

 具体的には、既設の駐機スポットを現在の6機分から8機分へと増設するほか、LCC専用の駐機スポットを新設する。駐車場の容量も約1000台から約1300台へと増やす。
 旅客ビルへの設備投資では、保安検査後の搭乗待合エリア(クリーンエリア)の面積を180平方メートルから3150平方メートルへと大幅に広げ、物販・飲食店舗を拡充。免税店の面積も120平方メートルから450平方メートルへと広げる。このほか、事務所棟の新設も行う。

 国交省は、設備投資全般に関するコンソーシアムの提案について、建設費や工事のスケジュールに関する内容は公表していない。今後、国交省は10月にコンソーシアムと契約を結び、来年4月にコンセッション事業を始める。事業期間は最長55年間。

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