2017年11月9日木曜日

【11月18日は〝土木の日〟】土木学会、全国各地で関連イベント開催

土木学会(大石久和会長)は、11月18日の「土木の日」と、18~24日の「くらしと土木の週間」に合わせ、全国で26のイベントを開く。

 本部、支部ごとにPRイベントや見学会、講演会、展示会を企画。本部では「未来の東京を見つけに、土木を巡る」をテーマに、隅田川に架かる橋梁群の模型や明治の技術者らが描いた図面、歴史資料や写真を展示する「土木コレクション2017~東京 橋と土木展」を東京・西新宿のJR新宿駅西口地下イベント広場(20~24日)で行う。23日には東京・四谷の土木学会講堂で土木の日シンポジウムを開く。

 第1部は「土木学会の挑戦-地方創生に向けた『安寧の公共学』を目指して-」をテーマに、大石会長や真田純子東工大准教授、二井昭佳国士舘大准教授、高尾忠志九州大准教授が討論する。第2部は「土木偉人映像展」として土木学会初代会長・古市公威の人物像に迫る。今年は土木の日制定30周年を記念し、土木の日実行委員会の初代委員長を務めた高橋裕東大名誉教授が古市の業績を解説する。

 土木コレクション2017は20日、東京・西新宿でオープニングセレモニーが行われ、大石会長、小池百合子東京都知事らが出席する。東大、金沢大、都が所蔵する隅田川に架かる国の重要文化財に指定された三つの橋(勝どき橋、永代橋、清洲橋)の縮小模型が初めて一堂に展示される。

 このほか「土木遺産・自由旅行の旅」(関東支部)、「竹林征三先生の特別講義『治水の歴史-世にも不思議な技術の歴史-』」(四国支部)、「島しょ地域の観光とインフラ『観光を支える魅力的な土木・建築インフラの活用』」(西部支部)などが予定されている。

 8日に東京・四谷の土木学会で記者会見した大石会長は「土木の日の活動によって人々が土木に親しみ、楽しむという成果が出ている。もっと運動を深化、進化させ、土木の持っている力への深い理解につながるよう努力したい」と述べた。

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